ゆとろぐ。

1991年生まれのゆとり世代の雑記ブログ。

新卒で入った会社を一年半で退職したときの経験談を語る。

四月から新たな門出。

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 春ですね!
 通勤途中、黒のリクルートスーツに身を包んだ、恐らくどこかの会社の新卒の新入社員なんだろうな、という方々とたくさんすれ違いました。前泊させてもらえなかったのか、でっかいスーツケースをがたごと鳴らしながら、何とか電車に乗り込んですごくほっとした顔で一息ついた子を見かけたのが印象に残ってます。
 ほんの少しだけ社会人の先輩な自分としては、初々しい後輩達が順風満帆なスタートを切っていけることを心から祈っています。

 さて、私は新卒で入った会社を一年半で退職し、約半年の無職期間を経て、この四月から契約社員として新たな仕事に就きました。通勤途中で見かけたフレッシュマンとほぼほぼ似たような立場で再スタートです。
 四月一日が初出社日で、研修を受けつつ挨拶に回りつつ、入社前にはわからない社内の雰囲気や、一緒に働く方々の人となりを見てきたのですが、ここならきっと頑張っていけそうだなー、と安心できました。いざ行くまでは結構不安でしたが、まあ本当に良かった良かった。

 私の中ではこの四月が大きな区切りになるので、気持ちの整理がてら辞めたときのことを書こうと思います。私と似たような状況で仕事辞めたいなーって思ってる人の参考に、ちょっとでもなれば嬉しいです。

 

入社してから実際に辞めるまでの心境の変化。

研修期間 ストレスゲージ 1%

 研修期間中は「いやレポート多くない? 課題多くない? 眠れなくない? そんで毎朝のラジオ体操の真剣度やばくない?(無難にやってたら怒られました)」っていう洗礼はあったのですが、研修担当者が人外レベルに頭良くて話面白くてたっのしーっとか同期と飲み会ひゃっほーいって感じで、割とさくっと乗り切れました。

配属初日 ストレスゲージ 5%

 そして大阪に戻り支店配属初日、「支店のラジオ体操、ゆるい……!(ぴょんぴょんするやつとか誰も飛んでない)とかしょうもない感想を抱きつつ一日を過ごしていると、「ん?」とちょっとした違和感が二つほど。

 一つ目、始業三十分前までには着席のこと。いや早くないですか? 常識の範囲内でとかそういう言い訳ギリしづらくなってくるような……。新人は掃除しろゴミ出せそのために早く来いとかなら元体育会系なんで許容しなくもないけど、管理職以下社員全員強制ってどうなの、と。完全にこの会社業務時間三十分サバ読んでるんじゃないのか、と。(ちなみにどうも他支店では始業一時間前着席がデフォのところもあったので、良心的な支店だった模様)
 二つ目、休憩時間は二時間で申請のこと。いや長くないですか? お昼休憩一時間だったのは私の気のせいだったのか……まあ楽しい時間は早く過ぎるっていうしな……いやそんな馬鹿な! というわけで更にこの会社業務時間一時間サバ読んでるじゃないか、と。(ちなみにどうも他支店では以下略)

 要するに毎日一時間半のサバ読みありの支店でした。なんというか、サービス残業という概念は知っていたし多少覚悟もしていたんですが、出退勤申請をPCでガチガチに管理しながら逃げも隠れもせずまっすぐにサバを読むという点にびっくりしました。サビ残ってもうちょっとやましいものだと想像していました。
 繁忙期にはサバ読みが一時間半どころじゃすまないことを知るのはのちのちの話。
 まあ「うわー社会の闇だー」とは思いましたが、体力には自信がある方だったので割とさくっと気持ちの整理がつきました。

 

入社一ヶ月 ストレスゲージ 50%

 一ヶ月経ち、ストレスゲージが跳ね上がりました。そう、五月病にかかりました。
 私は個人顧客向けのテレアポ営業だったので、配属されてからというもの、ひたすらに電話をかけ続ける日々を送っていました。顧客リストを見ながら黙々と電話をかけます。勿論すぐ一周します。二周目かけます。一周目ですでに繋がってお断りされている方を除くので、もっと早く一周します。三周目かけます。四周目かけます。五周目(以下略)
 しかし営業たるものこんなことでくじけてはいけません。飛び込みよりはマシ飛び込みよりはマシ飛び込みよりはマシと脳内エンドレス詠唱しながらさくさくっと電話かけてました。

 そして待ちに待ったGW! 旅行! 温泉! 海と山!
 そうして遊び倒してやってきたGW明け。商談が取れるまでひたすら電話をかけ続ける日々の再来。
 だめだ、めちゃくちゃ仕事辞めたい。

 この辺りで「あーこの仕事いつかは辞めるんだろうなー」と漠然と考え始めます。ただ、一応この時点では「三年は続けよう」と思ってました。

入社半年から一年三ヶ月 ストレスゲージ 90%

 半年過ぎて、商談取って行って決まったら処理してーという一連の流れを一人で行うようになってました。稀に上司の同行もありましたがその際の選定基準は不明。
 自分で数字を取ってくるようになって少しずつやりがいを感じ始めていたものの、仕事していて、ちょくちょく「これはおかしいんじゃないか?」「これはやっていいことなのか?」みたいな疑問を感じてました。

 我ながら甘いかなーとは思いますが、自分とは違う会社の価値観に則ってお客様の前に立つことに、かなり強くストレスを感じてました。
 まあぶっちゃけ営業って数字さえ立ってれば何やっててもいいみたいなところがあるので(会社によるとは思いますが)、最低限の数字を立てつつ自分の思うように仕事を進めるようにして、気持ちのバランスを取ろうとしていました。が、それはそれでいいものかもわからず、悶々としながら仕事してました。

 後、体力的にも少しずつ辛く感じるようになってきてました。繁忙期はともかく、基本的には月で七十時間前後ぐらいだったので(ちなみに昼休みを一時間換算の場合です)過労死ラインにはほど遠いですが、「この仕事なかなか好きになれないなあ」と思いながらやってると結構しんどかったです。

 ただ、学生の頃の部活動の方が断然拘束時間が長かったため体力に自信があった+自分のストレス耐性に謎の自信があったということがあり、とりあえず辞めたいなりに辞めずに淡々と仕事してました。

退職三ヶ月前 ストレスゲージ 100%

 頭痛がしてました。頭を締め付けるような感触のやつです。
 同時期に、ときどき右頬がじーんと痺れるような感覚がするようになりました。痺れているような気になるものの、揉むとちゃんと手触りを感じられるので血行が途絶えているわけではなさそうでした。
 うーんストレスかなーとは一瞬考えたんですが、いや私に限ってストレスが体調に出ることはあるまい! わっはっは! と何だかよくわからない思考回路で気にしないことにして仕事してました。

 正直なところ、この時期しょうもないミスを連発してしまい落ち込んでいたので、仮にストレスだとしても自分のせいだし、ちゃんと仕事して巻き返したらすぐ治る、と思っていました。
 が、頭痛の頰の痺れる感覚も治らず、特に直属の上司(馬が合わない)(たぶん悪い人ではない)に何か指示を受ける度に、頭痛が酷くなるようになってきていました。

 今から思うと、仕事続ける気ならこの辺りで一回嘘ついてでも数日の休養を取るべきでした。身体症状が出た時点で思いっきりガス抜きしてあげるのが吉。

 

退職二ヶ月前 ストレスゲージ 99%

 一旦落ち着きました。頭痛も頰の痺れもたまーにしか出なくなりました。お盆でつかの間のリフレッシュをし、これっぽっちも頑張りたくないけど仕事だ仕方ない頑張るぞーと前向きなのか後ろ向きなのかわからない気合の入れなおしをし、ちょっと元気に仕事してました。

退職一ヶ月前 ストレスゲージ 100%

 頭痛と頰の痺れがぶり返してきました。慢性的にきてました。後、朝起きるのが辛くなり、休日寝てるだけの状態になってきました。
 この辺りで本格的に「これはストレスが溜まっているに違いない」と危機感を覚えます。が、ガス抜きしようにも意欲が全くわかない。ただただ布団に沈んでいたい。動く気力が失われており、部屋もかなり荒れてました。
 これはやばいなと思って、五月病のときに考えた「三年は続けよう」を「二年は続けよう」に脳内修正します。
 残り半年だけ何とかしようと思って、だましだまし仕事してました。

 

退職願提出二日前 ストレスゲージ 120%

 仕 事 中 に 突 如 涙 が 止 ま ら な く な り ま し た 。
 「あ、これあかんやつや」と思いました。憂鬱な気分の延長線上なだけで、涙が出るほど悲しいとかそういうわけではないんですけど、何故か止まりません。

 とりあえず周りの目が気になるので、トイレの個室にこもって涙を止めようとトライします。あまりにも止まらないものだから、いっそ枯れるまで泣いたら止まるかと思ってスマホ2chの泣けるスレまとめ読んでみても止まらず、それなら笑えばどうだ思ってと2chの笑ったら寝るスレまとめ読んでみても止まらず(しかも笑えず)ということでとにかく止まりませんでした。

 理性は働いていて、ほんとに目から水が出てるだけ。ぶっちゃけこのままでも事務作業とかなら全然できるけど職場に泣きながらキーボード叩き続けてる奴がいたらどう考えてもシュールだしなーどうしたもんかなーと思いながら泣いてました。
 一時間以上経ってようやく治まってオフィスに戻ったのですが、電話をかけている間にまた涙が止まらなくなりトイレに戻る、というのを何度か繰り返しました。しまいにどうでもよくなってきて結局涙流しながら仕事してました。事務方のお姉さん達がひそひそしてたよ!

 途中で先輩に声をかけられて相談にのって頂いたりしつつもとりあえず夜まで仕事を続け、帰宅して、決意。

 「よし、仕事辞めよう」

 

退職願提出一日前 ストレスゲージ 120%→測定不能

 退職届を出す前に直属の上司に話を通しておくのが筋であるみたいなことを聞いたことがあったため、とりあえず勝手に生成されそうになる涙をこらえつつ夜まで仕事して、上司に「話があるんですが」と声をかけました。
 詳細は省きますが二時間以上揉めました。

 

退職願提出とその後

 その後もちょっと偉い人とお話したりしましたが、最終的には有給も消化しつつ無事に辞めることができました。退職届が受理されてから一週間ぐらいは事務方に移って働いていたのですが、そのときが一番体調が悪かったですねー。

 辞めた後に病院に行ったところ、自律神経失調症とのことでした。

 「ええと、涙が?」「止まりませんー悲しくないのにー」
 「仕事は?」「辞めましたー」
 「ごはんは?」「食べれますー」
 「夜は?」「眠れますー」

 みたいな質問を経て、「うん、仕事辞めたんだったら徐々に回復してくると思うので、とりあえず薬は様子見で漢方薬出しましょうね。まだまだ若いし、僕は仕事変えるの、いいと思いますよー」って感じのことを言ってもらって帰宅しました。穏やかモードのままさりげなく「しにたくなったりする?」って聞かれたのは、ちょっと印象に残りました。そっか、こういう症状で来る人の中にはそういうこともあるんだろうな、と。

 私の場合は辞めてから一ヶ月ぐらい体調不良が続き、その後マシになってきて三ヶ月後ぐらいに完全復活の実感を得ました。ごはん食べられるし布団に入れば眠れるというかなり軽度の状態で仕事を離れることができたから、そんなもので済んだのかなー、と思います。

 

仕事辞めたい人へ。 

 身 体 の 変 調 を 感 じ た ら 即 休 む べ し 。
 私の場合は崩壊したのが涙腺だったのでそんなに切実には困りませんでしたが、これで摂食障害とか睡眠障害とか始まってたら洒落にならないわけです。まあ涙腺は涙腺で人前に出られなくなるので困るには困るんですが。
 ほんと辞めようか悩んでる人には「健康」を第一優先にしてジャッジ下してほしいです。

 後、転職先は選ばなければ意外とたくさん見つかります。私も好きになれそうな仕事がしたかったので今回契約社員になりましたが、別では正社員の内定も頂くことができました。
 理想を言えば、仕事続けながら並行して転職活動して、決まったら辞めるのがいいのはいいです。でも、不測の事態で無計画に辞めても意外と何とかなりますよ、と。だからあまりにもしんどいなら、自分の心身を最優先にして大丈夫です。

 ただ、余裕がある人は計画的にいきましょうね!
 転職活動やっぱり普通にめんどくさいし焦るし心折れる! 無職になると尚更!

 

 とりあえず、新卒で入った会社を一年半で退職しても、意外と幸せに近付けることもあるようです、という経験談でした。まだ入社したばっかりなのでよくわからないですけどね。
 長くなったので今回は退職経験談のみですが、またその内無職期間の話や転職活動の話も書きます。
 仕事変えて良かったなー、と心から思えるように、明日も頑張って働いてきます!

 おわり。



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