入社二週間目の新入社員からみてありがたい先輩像。
晴れて新しい職場に入社して二週間が経ちました。やることなすこと全て初めてで、本当に毎日が飛ぶように過ぎていきます。もはや「二週間? ほんとに? 二時間ではなく?」って気分です。
さて、新しい職場、新しい職種ということで、何かあるたびに先輩方の手を止めて「これどうしたらいいですか?」と尋ねまくる毎日なわけです。かつて新卒社員だった頃は(なんか忙しそうだし声かけづらいな……)(こんなことわざわざ確認したら鬱陶しがられるかな……)とか色んな葛藤がありましたが、社会人歴二年を過ぎた今はもうすっかりふてこいもので、誰にでも何でもいつでも訊いてます。
ここ二週間ほどは特にOJTも決まってなかったので、毎回同じ人に訊いて何度も手を止めさせるのもなーと思って、都度手空きっぽい人に順繰りに質問しに行ってました。
そうこうしている内に、段々と先輩方の新入社員への応対の仕方の違いも見えてきました。個人的にこの先輩の存在はありがたいなーと思える方が判別できてきたので、今回はその話をします。
ありがたい方の先輩とそうでもない方の先輩。
結論から言うと「仕事のやり方を教えてくれる先輩」が一番ありがたいです。
業務中に疑問点ができて先輩に質問しに行ったとき、声をかけた人によって大体二種類の反応に分かれます。
① 「わからないなら後はやっとくから」と仕事を代わる先輩
② 「わからないなら教えてあげるから」と仕事を教える先輩
これは後者の方が断然ありがたいです。
①「わからないなら後はやっとくから」
代わってもらっちゃったら同じ業務が次来たら次も質問しないといけないんですよね……。小心者なので二度も三度も同じこと訊いて手を止めさせるとか震えます。
新人の私に教えてやらせたら確認込みで三十分かかる業務が、先輩一人でやれば十分とかからず終わる、みたいなのは重々承知なのです。承知してるがゆえに「次は一人でできるようになりたいので教えてもらえませんか?」とか、微妙に言いづらいのです。そのあたりが私のふてこさの限界点なわけです。
なのでとりあえず作業を代わってくれた先輩の背後霊と化しますが、後ろから見てるだけだと微妙にわからないところが残って、結局また後で訊いて教えてもらうことになったりするのです。
②「わからないなら教えてあげるから」
教える派の先輩の場合は、自分の手を止めてしっかり一から十まで教えてくれて、手を離せない作業をしているときは「今急いでるからとりあえずこっちで対応するけど、後でやり方教えるね」と、最終的にはやっぱり教えてくれる人が多いです。
一度手順やルールを教えてもらえば、次は自分一人で業務を完結させることができます。少なくとも、同じことで先輩の手を煩わせることはなくなるわけです。
また、一通り流れを教えてもらった後「こういう場合はどうすればいいんですか?」と、次に自分一人で業務をこなすためにあらかじめ知っておきたいことについて確認が取りやすいのもありがたいです。
背後霊パターンだと、(流れはわかったけど、もしあんなことやこんなことが起こったらどうすればいいのかなー)という疑問が残りっぱなしで、イレギュラーなことが起こった際に結局確認取らないといけなくなったり……。
面倒でもきっちり教えた方が先輩にとっても良いはず。
その場では教える方が時間がかかるとしても、新人が一度で仕事を覚えれば、二度と教えることに時間を取られることはないわけです。何なら自分が忙しいときに、新人に以前教えた分は丸投げしちゃうことも可能なわけです。
この四月の時期なんかは、何もわかってない新入社員なんて邪魔ばっかして煩わしいだろうな、と思います。ただ、四月にちょっと手をかけてもらえると、GW明けぐらいには猫の手よりは助けになれる! はず! たぶん!
後、わからないこと多すぎて自分でも(こんな手止めさせられてさぞ鬱陶しかろう……)と思ってること時期だからこそ、丁寧に対応してくれる先輩が神様に見えます。
生まれたての雛が最初に見たものをひたすらついていくアレ現象が起きます。会社への忠誠心なんてこれっぽっちもないけど親切な先輩への忠誠心はハチ公並です。
出来の悪い新人に懐かれても困るかもしれませんけど……その内出来る子になるので……。
優しく教えてやって下さい……お願いします……。
番外編①:「抱かれてもいい」と思う先輩像。
① 質問しに行ったら作業の手を止めて、椅子をこちらに向けて、目を合わせて対応してくれる先輩。
②「忙しそうに見えて声かけづらいかもしれないけど、いつでもわからないことは訊いてくれていいからね」と前置いてくれる先輩。
好き。一生ついてく。
番外編②:会社へ一言。
マニュアルを作れば何もかもが解決します。