ゆとろぐ。

1991年生まれのゆとり世代の雑記ブログ。

営業をしていたとき学んだマスプレゼンテーションの8つのコツ。

f:id:fishstory_tb:20160828123710j:plain

 三連休だけどお金がない。お金はないけど有意義なことをしたい。というわけで断捨離に精を出しているまぐろです。一日もあれば片付くだろ! と思ったらタンスの中身の整頓だけで普通に一日かかりました。
 掃除あるあるですが、何か出てくる度に「あー懐かしいなー」とか「最後にもう一回……」とかやってて全然終わりません。ミニマリストには到底なれそうにありませんね。

 さて、私は新卒で入った会社を一年半で辞めました。(詳しくは新卒で入った会社を一年半で退職したときの経験談を語る。 にて)
 その一年半の間に仕事についてまとめていたノートが五冊、今日、断捨離中に出てきました。たぶん辞めるときに会社から持って帰ってきてそのままになっていたんだと思います。
 そうそう見返すこともないと思うので、もうすっぱり捨ててしまうつもりです。
 ただ、今見ても「これやんなきゃなぁ」「未だにできてないなぁ」みたいな反省点が結構見つかるノートでした。そこで、最後に一通りざっと目を通して、自分にとって有用なことは備忘録として記事にまとめ直すことにしました。

 今回は一対多数のプレゼンテーション(マスプレ)編です。8つのコツをまとめました。
 ではではどうぞ。

① プレゼン終了後「誰に」「何をさせたいか」目標を明確に

 営業職なんで「客に」「買わせる」のが目標なわけですが、それにしたってどの層にどういうものをどういう気分にさせてどのタイミングで買わせるのかとか色々あるので、その色々を可能な限り明確にしておきます。

② プレゼンスタート時には配布資料の確認とスケジュールの確認と前フリを

 万が一誰かが何か足りてなかったら途中でぐだついてプレゼンのテンポが著しく悪くなるので、まず配布資料の確認。流れがわからない話を聞くのは苦痛な人が多いので、先に流れを提示。それから今日は何でこういう場を設けているのか前フリ。
 前フリを最初にやって配布資料の確認とスケジュールの確認をしてもいいですが、個人的には色々済ましてから前フリある方が「ここから先はこちらをご注目」ってケジメ感があって聴きやすい印象。状況と好みに応じてですね。

③ 自己紹介は忘れない

 忘れると「お前誰やねん」って空気になります。
 こっちが格上(向こうが緊張している)なら自己紹介はユーモア交えて柔らかく(この場合多少助長になっても多少滑ってもOK)、あっちが格上ならさらっと無難に。

④ 間を大事に

 マスプレはとにかく間が大事。早口はダメと言われがちですが、実はちゃんと聞き取れる範囲なら早口自体は全然OK。ちなみに、むしろ最近の若い子(10代20代)を相手にするなら早口の方がいいらしいです。受け手としてのマルチタスクに慣れている(スマホいじりながらテレビ見たり、コメント字幕が流れる動画サイトを愛用していたり)ため、ゆったりプレゼンするとかえって集中力が飛ぶそうです。
 早口でも遅口でもいいので、大事なことを言う前に間を置きます。置く間が長ければ長いほど聴衆がこっちを見ます。最後の一人が顔を上げてから大事なことを喋りましょう。大事なことは「だ い じ な こ と で す」と、ことさらゆっくりはっきり喋りましょう。

⑤ 「えー」とか「あー」とか言わない

 「えー」とか「あー」とか「そのー」とか「まあ」とか言わないようにしましょう。大学のときの部活の先輩で人前に立って喋るとき必ず何度も「まあ」と挟むので、しまいに前に立つ度に「まあ」の回数を数えられ、「今日は42まあ」「こないだは35まあだったからだいぶ増えたね」みたいにネタにされている人が居ました。おまけに言うと本人も「今日何まあだった?」と尋ねてました。
 言ってる方は無意識で言っていても、聞いてる方は結構都度気付きます。前述した「間」が消えることにも繋がるので、プレゼンのときは封印しましょう。

⑥ 都度決めゼリフを用意

 一生懸命プレゼンしても、聴衆の記憶に残るのは10%-30%程度らしいです。一方向型コミュニケーションのマスプレだと顕著に記憶に残らないです。一回好きなTEDの動画視聴して自分で実験してみると実感できます。興味津々で聞いてる世界最高峰のプレゼンでも、内容を一から十まで繰り返せと言われたら無理です。人間そんなもんです。
 いわんや私のような凡人のプレゼンをや、です。自分のプレゼンで記憶しておいてもらえることは10%だと仮定して、そこに決めゼリフを刷り込ませましょう。

 とはいえ別に「月に変わって、おしおきよ☆」とかそういうのじゃないです。数字とか、強調の副詞とか、そんなんです。セクションの切り替え毎に挟みます。まとめって感じです。「89%です」「絶対に◯◯すべきです」とか普通のセリフでいいです。
 ここはしっかりと耳を傾けて下さい、とか、今日はこれだけ覚えて帰って下さい、とか、何か前フリを置いて、決めゼリフを言います。決めゼリフというか決めキーワードみたいな。
 プレゼン聞いた人が帰った後、強調したいくつかのキーワードだけはしっかり頭の中に残っていて、それを繋げると購買意欲がそそられる感じがベストです。

⑦ ストーリーを喋る

 一生懸命喋ってもほとんど忘れられるという悲しいマスプレの宿命については前述の通りです。その非業の運命に少しでも逆らうために、エピソード記憶を味方につけましょう。聞いている人が追体験できるようなエピソードは強く印象付けられて、記憶に残りやすいのです。
 この商品を使用した個人の体験談とか、この商品ができるまでの紆余曲折とか、そういうストーリーを語りましょう。青汁ですっかり元気になりました的なアレや、戦うサラリーマンのプロジェクトX的なアレです。

⑧ 聴衆に話を振る

 質問をして聞いている人に答えてもらえます。顔が上がっていて熱心にメモを取ってる、理想的な答えを返してくれそうな人に振れば、まずプレゼンが取っ散らかることはないので安心です。ユーモアのある返しが得意な人は、明らかに話を聞いていなくてどことなくいじられ耐性の強そうな人に振ると、ひと笑い稼げるかもしれません。
 一度話を振ると「つ、次は俺の番かもしれない……」と、全員の集中力がやや増しになる効果があります。長いプレゼンのときなんかに効果的です。

⓪ 以上①から⑧までを当日スマートにこなせる程度の事前準備をしておく

 プレゼンテーションは事前準備が十割です。
 原稿作りましょう。細部まで書き込んだものを手元に置いて喋りましょう。「ここで話振る!」とか「ここで間を置く!」とか全部書いときましょう。
 マスプレで置いていいのはメモだけって言う人も居ますが、最初っから! メモだけで! 完璧に喋れるような奴は! マスプレより十段階ぐらいハードル低い新卒就活面接なんて全企業通っとるわ‼︎

 私が聴衆だったら、メモだけ置いてしどろもどろで顔上げて喋られるよりは、完璧に練り込まれた原稿を情感たっぷりに読み上げてもらう方が断然良いです。
 物事には段階というものがあるので、緊張度の著しく高い最初らへんの何度かのプレゼンは、普通に原稿置いてやりましょう。できるだけ顔を上げる、ぐらいの感覚で大丈夫です。何度も似たような場に立っていると、その内ずっと顔上げて喋りたくなってくるので、その辺りで原稿からメモに切り替えるのがベスト。

 

まとめ

 というわけで、今回は前職で学んだマスプレのコツでした。今の仕事でもちょいちょい人前で喋ることがあるので、事前準備が十割は何より自分に言い聞かせて頑張っていきたいものです。
 他にも細々と色々あるので、また思い出したときに書き足していきます。
 後、前職は基本的には一対一の商談が主だったので、時間ができたら一対一編も書きます。倍ぐらいの長さになりそうなので、かなり気力が充填されているときじゃないと書けそうにありません。

 あれ、そうするとノート捨てられない……?
 断捨離……?

 おわりっ。