ゆとろぐ。

1991年生まれのゆとり世代の雑記ブログ。

【奈良】燈花会で鹿に和んできた。

奈良の燈花会(とうかえ)に行ってきた!

 燈花会とは毎年奈良公園でお盆の時期に十日間開催される、和風キャンドルナイトです。2016年度は8/5(金)-8/14(日)の19:00-21:45が灯火期間です。明日明後日が一番盛況なのかなと思います。私は十日の晩に行って参りました。

 ぬくもり溢れる蝋燭の灯りが芝生と観光客と 鹿 を柔らかく照らし出すイベントです。鹿めっちゃ居ます。
 うっかり露店で鹿せんべいを買った家族連れが群れに埋もれてました。浴衣のお嬢さん方は蝋燭ほっぽって鹿と記念写真撮影してました。外国人観光客が「Oh!」「Huuu!」って映画の中のような感嘆符をもらしながら喜色満面で鹿激写してたのも印象的でした。さすが鹿の楽園奈良。
 使用されている蝋燭もうっかり鹿が食べても大丈夫なバーム油脂で出来ているそうです。鹿と人間の共存具合が凄いです。割と近県で大阪からのアクセスも良いので勝手に親近感を持っていましたが、鹿が放牧されまくっているという一点で異国の地の風情が醸し出されまくってました。
 そういうわけで鹿の写真も勿論撮ってきたのですが、鹿可愛いですね! 顔が! そしてお尻が‼︎ 交通ルールのわからないまあまあでかい立派な角付きの生物が檻も柵もない中放し飼いで厚遇されているのは、性格が温厚なのもあるかもしれませんが、一番は愛くるしさの勝利なんだと思います。

 勿論鹿以外にもたくさん見どころや楽しみどころに溢れるイベントだったので、是非一度期間中に足を運んでもらいたいなと考えてます。というわけで、撮ってきた写真を並べます!

幻想的な風景の数々。

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 写真じゃ伝わりづらいですが、蝋燭の光は風でちらちらとゆらぐので、本当に幻想的でずっと見てても飽きません。是非直接行って見てほしいです。

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 件の鹿です。可愛いです。無我夢中で芝生食ってました。人に慣れているので撫でても意にも介さない感じでした。割とごわっとした毛ですが、体温がぬくくて手を当ててるだけでも気持ちよかったです。

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 ほとんどは円筒型の容器に入った蝋燭なのですが、たまにぼんぼりがあったり石細工があったりして目に楽しいです。

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 私が行った日はインド古典バンスリなるもののライブが開催されていました。どこか静けさのある音色で、凄く風情がありました。
 

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 こういうのもあったり。イラストの素朴さが奈良っぽくて良いですね。

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 世界遺産ブラザーズ。迫力凄かったです。

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 一客一燈という自分達で蝋燭を買っておいていいコーナーもありまして、きっとカップルが置いたに違いないこんな可愛らしいハートが二つ。……え、えぐられる。

 ちなみに、道中夜店もたくさん出ていました。メイン会場には何とスタバの出店があって長蛇の列が出来ていました。
 私は苺飴とわらび餅を食べました。夜店といえば苺飴ですよね! 苺飴の熱が通った苺のジューシーさはほんとたまりません。わらび餅ももっちもちのコシがある食感で美味しかったです。
 花も大事ですが団子も大事ということで、燈花会に行くときは夜店で食べ歩きも是非楽しんで下さい。

 

燈花会に行こう。

" 夏のお花見をごゆっくり "

" 花束にしたくなるような、夜が来る。"

" 「あたたかい」という、納涼です。"  奈良燈花会歴代キャッチコピーより 

 私はどうにも近寄り癖があるようで撮れてないですが、やっぱり公園いっぱいに蝋燭が散らばっている風景が壮観でした。何だか星空の中を歩いているような気分になれます。
 なかなか広い会場で、全部回ると二時間以上ゆうにかかりますが、景色のおかげか夢見心地でそんなに時間が経っている気がしませんでした。帰りの電車で足ぱんぱんにして結構歩いてたことにようやく気付く感じです。

 実際に赴かないと感じ取れないような空気感のあるイベントなので、是非、一度立ち寄ってほしいなと思います。
 おしまい。

【大分】うみたまごで海の幸と戯れてきた。

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」

www.umitamago.jp

 前回のアートアクアリウム展の写真に引き続き、今度は水族館「うみたまご」で撮ってきた写真をUPします。ちなみに行ったのは去年です。
 上に公式HPのリンク張ってますが、めっちゃうきうき感の伝わる楽しいHPなので是非飛んでみて下さい。ただし、クリックした瞬間うみたまごのCMがまあまあ大音量で流れ出すのでご注意を。

 うみたまごは名前の印象通り、子供がすごく楽しめる水族館です。公園のように遊具がたくさん置いてあるキッズコーナーや、あそびーちという名前のイルカやらアザラシやらがいるプールで水遊びができるコーナーはちびっこ達に大盛況でした。
 動物と人間との距離感を縮めようと工夫してくれているのが凄く伝わる水族館で、海の動物を身近に感じられてとても楽しいです。ふれあい系コーナーの他にも、突如ペンギンがトロッコにぎゅう詰めにされてスタッフと館内散歩しているのに遭遇したりして癒されまくりでした。
 ガラス越しじゃない海のお仲間達を見たいならとてもおすすめの水族館です。

うみたまごで写真を撮ってきました。

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 ウミガメ。威風堂々たる泳ぎっぷりでした。

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 尾びれが黄色い魚。名前忘れました。

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 チンアナゴ。きもかわいい。見てて飽きません。めっちゃ激写しましたが細すぎてついぞピントは合いませんでした。

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 何でクラゲってライトの色合いを見事に吸収してしまうのでしょうか。

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 あるとあらゆる水棲動物展示に蔓延るニモもといクマノミ

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 ナマズなのでしょうか。

 水族館は暗いからやっぱり写真撮るの難しいです。AF反応遅くなるので仕方なしにMFを使うのですが、両目0.01以下の割と深刻に目が悪い&軽度の乱視持ちの私には、たとえコンタクトレンズという最強の文明の利器を装備していても序盤でラスボス出てきたこれ負け確イベントだな的な諦め感がありました。
 とはいえ生き物撮るの好きなので、いつかは水族館も克服したいです。手始めにちょっと今度海遊館(大阪の水族館)でレベル上げしてこようと思います。

 今まで人生で行ったことある水族館というと、皆さんどれぐらいの数になるのでしょうか。私は海遊館と須磨水族館と京都市立水族館と美ら海水族館うみたまごの五つです。数えてみるとまあまあ行ってるもんだなー、と。北海道旅行したことあるのに旭川水族館に行ってないのは痛恨ですが。

 カメラを買って以降に行ったのはうみたまご京都市立水族館の二つだけなので、何だかもったいない気分です。子供の頃に行った水族館の景色はもう忘れてしまっていて、比較しようにも比較しようがありません。勿論印象に残った場面なんかはちらほら覚えていたりするのですが。
 写真があると不思議で、見返したその一枚を引き金に前後の状況がわっと流れ込んだりします。自分で撮った写真だと尚更。写真があると思い出を長く大事に持っておける気がして、カメラっていいなって思ってます。

 家族連れは、カメラを買おう。(突然の直マ)

 いつかブログも見返したら思い出の宝庫になってたりするんでしょうか。まずは継続的な更新を確保しないといけませんけどね‼︎
 またその内いろんな海の幸達の写真UPできるようあちこちお出かけしてきます。
 おわり。

2016年度アートアクアリウム展 in 大阪に行ってきた!

写真撮り放題のアートアクアリウム展。

 アートアクアリウム展についてざっくり一言で説明すると、すっごいムーディな金魚展です。
 暗い空間で赤や青や紫のライトに代わる代わる照らされる金魚の展覧会で、何と夜になったらお酒も飲めます。公式HPの紹介動画見てたら、妖しく輝く金魚達と共に酔っ払った人間達が踊り狂ってました。ちなみに私はお昼に行ったので踊り狂ってません。

 実は、このイベント、写真撮り放題です。HPで写真撮影可能と明記されています。
 そういうわけで、京都の縁切り神社に足を運んだっきり、とんとカメラを触っていなかった私は、是非とも撮りに行かねば! と勇んで行って参りました。

煌びやかな金魚達。

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 絵の具垂らしたような模様の金魚。紫のライトって雰囲気妖しいですよね。

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 場内暗すぎてピント合わせるのに必死。

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 小さくて赤い金魚はやっぱり可愛い。

 

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 金魚に紛れてお掃除頑張ってたプレコ。水槽の汚れを食べてくれる丈夫で長生きな良い魚です。子供の頃飼ってました。

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 しれっと飾られてたニモもといクマノミ。金魚じゃないのに。ピクサーの影響力恐るべし。

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 何故か紫ライト点灯時の写真が多かったです。

 ほんとに場内が暗くて撮るの必死でした。比較的まともに写ったものを貼ってますが、この日撮った内のほとんどがピンボケやら見切れやら何やらで、何が写ってるのかわからないものばっかりです。かなしい。
 私の技量ではどうにもピントが合わないので、陰くっきりつけてそれっぽくしようかなとかなりアンダーで撮りました。が、家で見てみると思ったより更に暗い写りでした。
 普段晴れの日に外で撮ることが多く、カメラの液晶画面を最大の明るさにしたままだったから、思った以上に暗くなったんだと思います。液晶の明度設定も大事だなーと新たな発見でした。

デートにおすすめのイベントでした。

 平日の真昼間に行ったのですが、結構混んでましたね。写真可ということで、誰もかれもが写真を撮りながら進むので入れ替わりが遅いのかもしれません。
 なかなかにムーディで、見たことのない形状の金魚がいっぱい居るので話題も尽きないし、人混みなので自然と身を寄せ合って喋れるし、暗いので緊張せずに済むし、ちょっと座って休憩するスペースがあって、併設の金魚カフェなる場所で金魚ラテアートや軽食を楽しめるという、付き合いたてであんまり仲良くないタイミングのデートとかにめちゃくちゃ良いイベントなんじゃないかと思いました。

 ちなみに場所は堂島リバーフォーラムで入場料は1000円です。大阪駅からでも行けますが、環状線なら福島駅から歩いた方が近いかもです。
 気になったら是非公式HPへ!

 …え、私が誰と行ったか?
 勿論 お ひ と り さ ま で行きました☆

 おわりっ。

対戦ズーキーパーが尋常じゃなく面白い。

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 皆大好きズーキーパー。ご存知ない方のために簡単に紹介すると、ずらっと並ぶアイコンを上下左右に入れ替えて、三つ並べて消す系のパズルゲームです。やったことないけどLINEPOPが近いらしいです。ガラケー時代からの私の暇潰しのお供です。なお基本プレイ無料です。

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 真ん中のイラストを見て下さい。
 ぐっちゃぐちゃに並んだ動物達の中、どこを入れ替えれば三つ並んで消えてくれるかを判断して、入れ替えまくってどんどん消していきます。一つを消している間に他を入れ替えれば連鎖が繋がります。いわゆるアクティブ連鎖というものですが、これがやみつきになります。
 なお、動物が三つ繋がらないところは入れ替えても元に戻って反映されません。

 元々は淡々と消し続けていくだけの一人用パズルゲームだったのですが、いつの間にやらオンライン対戦ゲームになってました。
 30秒を1ターンとして動物を消しまくりオフェンスポイントとディフェンスポイントを同時に溜め、ターン終了後お互いにどっかーんと攻撃し合います。それを何度か繰り返し、相手の体力を削り切った方が勝ちです。対戦Ver.パズドラと言えばわかりやすいでしょうか。
 レート式になっており、自分と同程度の実力の相手と当たる仕様です。(最近は過疎化が進んでいるのか、あんまり同レートと当たらないです)

シンプル操作&対戦バランスにやみつき。

 まず、アクティブ連鎖が脳汁出るほど楽しいです。とにかく連鎖が繋がれば繋がるほど攻撃・防御共にポイントが稼げるので、脳味噌フル回転で消せるところを探し、テンポよく消していきます。
 消す動物の種類によって、オフェンスポイントが加算されるのかディフェンスポイントが加算されるのかが違うので、連鎖のどのタイミングでどの動物を消すかも意外と重要です。ちなみに防御の方が大事な局面が多いので、私の場合は、いかにディフェンスアニマルであるゾウさん&カバさんを連鎖の後半で消すか、ということに全集中力を傾けています。
 とはいえ、基本は隣り合っている動物を動かして三つ揃えて消すことをテンポよく進めるだけですから、簡単です。どシンプルです。

 レートも、勝った時負けた時ちょうどいい塩梅で上下するので、全然上がらないとか全然下がらないとかはなく、実にいいです。(最近は過疎化が進んでいるのか以下略)
 課金でアイテム買えたりするのですが、戦局を大きく左右する力はないので、安心して実力と実力のぶつかり合いで勝ち上がっていけます。正直アイテムは最初に貰えるお試し分ぐらいしか使ったことないのですが、動物シャッフルやお邪魔撃退とかだったので、ちょっとしたお助けアイテムという立ち位置です。

始めよう、対戦ズーキーパー。

 要するにですね、対戦人口を増やしたいのです‼︎
 
まあその、過疎化過疎化書いてましたが、そんな言うほど人が少ないわけじゃないです。ただ、以前と比べると減ってそうな感触がするというか。個人的には普通のズーキーパーよりも対戦ズーキーパーの方が楽しいぐらいなので、流行ってほしいです。
 ありとあらゆるパズルゲームの中でも最高に面白いです! やりましょう‼︎(直球マーケティング

 株式会社KITERETSUのズーキーパーのページからダウンロードできます。ちなみにiPhone&Android共に対応しています。何ならモバゲーやハンゲームmixiゲームで遊べます。(→公式HP
 是非! この機会に! 一度でいいからやってみて下さい!

 おわりっ。

2016年上半期を振り返ると激動の半年だった。

半分ニート、半分仕事。

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 思い返すと人生で一番てんやわんやした半年だったかもしれません。

 2016年度、最初の三ヶ月間は、ニートでした。一応求職活動をしていたのですが、まあそんな毎日面接行ってたわけでもなく、スーパースローライフを満喫しつつ、幸せになれる仕事って何なのかしらーと考えながらモラトリアム人間してました。
 前職で疲弊しきっていた心身も、今年の正月に入る頃にはすっかり癒えていました。結果、遊んでは食って寝てというとても健康的かつ堕落的な生き物と化していました。社会人一年目の冬のボーナスで買った家宝のテンピュールにずぶずぶ沈みながら、本読んだりネットサーフィンしてだらけ倒してましたね。

 それで、さんざんのんびりしたおかげで、「やっぱ忙しい方が好きだなー」ということに気付きました。中・高・大とずーっと熱血系の部活をわざわざ選んで入ってそれなりに楽しんでたタイプだったということを再発見したというか。暇過ぎると遊んでてもつまらないというか。
 延々にのんびりしとくか延々に忙しいかだったら後者の方がいいなー、と。勿論たまにはのんびりしたいですけど。
 結局のところ、頑張らなくていいのが楽なんじゃなくて、頑張りたい環境に身を置くことが楽なんですよね。
 人生色んな価値観があるけど、私の場合は「ひとところに軸足を置いて、そこで結果を出して承認されたい」という考えなんだと思います。たぶん。

 

 四月からは、新たな職場で働き始めました。普通に仕事楽しいです。
 与えられた仕事をこなしつつ(こなせていないときもままありますが)、何かもう一工夫するか、ちょっと期待以上の仕事をしてみるか、って考えてやってみるのが楽しいです。前職と違って褒めて育ててくれる風土なのでモチベーションも十割増しです。

 転職が無事成功したからでしょうが、前職は前職で良い経験になったなーと感じられるようになりました。求められる基準が高かったのか、それはもう重箱の隅をつつくように大体の仕事を貶されていたので、今の職場でちょっとしたことで褒められると小躍りするぐらい嬉しいですしね☆
 
と書くとまんま愚痴ですが、実際、前の職場で及第点貰えるぐらいに仕上げると、今の職場では大体期待を上回るぐらいになるようなので、コンプラはともかくとして仕事のやり方はきっちり教えてもらっていたんだな、と感じます。今は褒められて嬉しい一方で、細々と注意して貰えることは今後ないんだろうな、と一抹の寂しさと不安があったりします。

 ともあれ、てんやわんやと忙しい半年でしたが、おかげさまで何とか今後も頑張って働いて生きていけそうです。

 ところで、こないだちょっとした縁で心理学のプチ講演会聞きに行ったら、エリクソンの発達課題の話が出まして、青年期(20代前半まで)の発達課題は「アイデンティティの確立」ですよーって言われて「あーそれ現社とか倫理で高校のときやったなー。……って、もう24歳なのに確立全然できてないけど⁉︎」って思いました。
 エリクソンはなかなかスパルタな締め切りを設定してきますね。

 【今週のお題「2016上半期」】でした。

【京都】安井金比羅宮で縁切りしてきた。

 大学受験のときですら願かけには行かなかった私ですが、職場で「京都にすっごい神社あるよ……」と小耳に挟み、先週末に京阪電車に飛び乗って、安井金比羅宮に行って参りました。

 さて、安井金比羅宮とは何ぞや、と首を傾げた方もいらっしゃるかもしれません。

 安井金比羅宮とは、京都の霊験あらたかな「 縁 切 り 神 社 」でございます。

 縁結びの神社はよく聞きますが、縁切り神社っていうとなかなかに不穏ですよね。ちなみに私は24歳になってはじめて耳にしました。

 職場の先輩方によると、体感としても効き目抜群とのこと。

 今の職場はやや女性比率が高いので、神社、パワースポット、占いなどなど、スピリチュアル(?)なものが好きな人達がちらほら居て、そのあちこち巡っておられる方々からの「効くわよ……」発言。「ストーカーと縁切りできた」「困った取引先の人が転勤になってくれた」「元彼との半端な関係を清算して新しい彼氏ができた」だの、出るわ出るわ体験談。

 すっかり興味をそそられて、カメラ散歩がてら覗きに行くことにしました。

 

縁切り縁結び。

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 これが願かけの碑石です。縁切り縁結び碑ということで、実は切るだけじゃなく結んでくれます。「悪縁を断ち切ってはじめて良縁が舞い込んでくる」そうで、縁切りと縁結びは対のものだとのことです。

 形代に願い事を書いて、碑石を奥にくぐり、今度は手前にくぐります。奥にくぐると悪縁が切れ、手前にくぐると良縁が繋がるそうです。最後に願い事を書いた形代を碑石に貼り付けて、願掛けは完了です。

 折角なので私も願い事を書いてくぐりましたが、物凄く狭い。見た目より相当狭いです。膝をぴんと伸ばしてほふく前進気味にいかないと、つっかえて出られなくなります。私は見事に行きも帰りもつっかえてイモムシよろしくうごめいていました。行ってみようという方はお気をつけ下さい。

 ちなみに、手前から奥、悪縁を切る方にくぐると、とてもひんやりとした空気を感じます。奥から手前、良縁を結ぶ方にくぐると、暖かさが戻ってきます。他に参られていた方もそんな感想を言い合っていたので、手前と奥で相当温度が違うのでしょうね。快晴で、特に奥側が影になっていたわけでもないのに、不思議なものです。

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 柏手も打ちました。

 見えづらいですが、左手の方に絵馬が並んでいます。縁切り神社と名高いだけあって、書かれている願い事はなかなか刺激的なものが多いです。人間関係やっぱり色々たいへんなこともありますよね!

 行ったばかりなので、願掛けの効果を感じられるのはまだもうちょっと先のことでしょうが、何か劇的なことがあれば報告しようかなーと思います。

 

 京都の祇園四条河原町から徒歩圏内という、立地の非常にいい神社なので、興味がわけば是非ぶらっと立ち寄ってみて下さい。

 なお、形代による願掛けは終日できるそうです。人目を避けるなら深夜にそっと石碑をくぐりに行くのもいいかもしれません。

 

おまけ。

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 願掛け後、猫がひょいっと現れてぴょこっと跳んで去っていきました。もしやこれが良縁……!

石黒圭『語彙力を鍛える』を読んで、言葉について考えた。

 『語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング』

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)

 

しかし、語彙力のある人というのは、ただ単に「知っている言葉の数が多い人」ではない。「文脈に合わせて適切な語を選択する力を持った人」なのである。 (内容紹介より)

 題名に惹かれて手に取りました。読んで理解できる、という意味での語彙力はなくもないはずだと自負しているのですが、自由自在に使いこなせる、という意味での語彙力は貧弱の極みなもので、是非とも鍛えたい!

 著者は、国立国語研究所研究系日本語教育研究領域代表・教授をされている石黒圭氏です。ちなみに大阪生まれだそうです。本の中身は標準語です。

 内容としては三章立てです。

 第一章「語彙についての基礎知識」では、そもそも語彙とは何ぞや? という定義付けの話があります。

 第二章「語彙の「量」を増やす」では、言葉と言葉同士を関連付けることにより、効率良く語彙の量を増やすことを目的として、類義語・対義語、上位語・下位語、話し言葉・書き言葉などなど、様々な語彙体系についての紹介があります。

 第三章「語彙の「質」を高める」では、いつどのような場面でも、精度の高い語彙活用ができるようになることを目的として、誤用や誤解を生みやすい表現を避けるための方策、あるいは、よりふさわしい表現を選び出すための方策について触れています。

 読み終わった瞬間に語彙が爆発的に増える! ということはありません。が、必要な語彙を増やし適切に活用するためのものさしとして活躍してくれる本です。言葉が好きな人、言葉の勉強をしたい人、「文脈に合わせて適切な語を選択する力」を養いたい人にはとてもおすすめです。

面白がっている人のアウトプットは面白い。

 個人的には、新書の中ではクリーンヒットの面白さでした。

 読み終わった後、はて何で面白かったんだろうか、と考えてみたところ、一番の理由は著者の石黒氏が、言葉が好きで言葉を面白がっているのが伝わってきて、それがうつってくるからじゃないかな、と。

 語彙の定義付けやか種別やら用法やらを解説している本なので、内容としては堅苦しいはずなんです。でも、語り口が全然堅苦しくないです。きちんとわかりやすく説明してくれているのですが、それだけじゃなくて、「ほらこれ面白いでしょ」「これもちょっと不思議でしょ」と次々楽しそうに紹介してくれている感じで、とても柔らかいです。

 さらには、「リケジョに続け”ドボジョ”国交省が五年で倍増方針」というテレビ朝日のニュースを見たときに、「ドボジョ」という語に初めて出会いました。「ドボジョ」が片仮名で書かれていたにもかかわらず、意味がすぐに理解できたのは、「リケジョに続け」という表現が直前にあったからです。「リケジョ」が理系女子であることは知っていましたので、「ドボジョ」は土木女子のことだろうと思ったわけです。しかも、直後に「国交省」があり、その前身が建設省であることを考えると、これは間違いないだろうと思いました。これは、文脈を生かした類推の例です。 (本文より引用)

  インターネットを見ていると、対義語をつぶやいている人の数に驚かされます。

「『赤の他人』の対義語って『白い恋人』?」
「『鳥貴族』ってもしかして『魚民』の対義語だったのか」
「『天使のブラ』の反対って『鬼のパンツ』ですかね」
「『黙れ小僧!』の対義語は『何か言えジジイ!』かな」

 などを見ていると、笑いが止まりません。 (本文より引用)

 本文から二箇所引用しましたが、こういう文章を読むと、この人、言葉を凄く面白がっているんだなー、と感じます。釣られて笑ってしまいます。

 好きだから、一日中考えてしまうんでしょうね。すると、誰もが日常で見聞きしているようなところで、ふと立ち止まって専門的に分析してしまう。

 結果として、誰もが共感するような日常的な例が至るところに散りばめられた、面白い新書ができあがる、というわけなのかな、と。

言葉について考える。

 無理な背伸びをせず、文脈に合った言葉を選ぶだけでよい。変に着飾らず、シンプルな言葉を選ぶだけでよい。言葉の形を強く意識させることを目指すのは素人の発想であり、言葉の形を意識させずに内容がすっと頭に入ってくる言葉選びを目指すのがプロの発想です。

 ところが、この単純で、当たり前のことが難しいのです。 (あとがきより引用) 

 あとがきでは、強すぎる言葉の溢れる現代社会に対する著者の憂慮について書かれています。言葉は、相手に伝えること・伝わることが本質だから、奇をてらう必要はなく、「ごくふつうの地味な言葉で十分」というのが、著者からのメッセージでした。

 確かに最近は、印象的な言葉、インパクトのある言葉、誤解を恐れないような強い言葉が溢れている気がします。

 ネット上でのSEO対策用の、目立つキーワードをぎゅっと詰め込んで作られたタイトルが、ついには書店のあちらこちらの棚まで埋め尽くして飽和状態です。

 記事や本の中身もそうで、たったひとつの結論を強い言葉でめいっぱい武装させて、読んでいる相手に信じ込ませようとするようなものが多くなってきているのではないでしょうか。

 これがまた、誤解をまねきかねないような強い表現は、共感できない側の人間にも、どうにも反論したい気持ちを起こさせるからやっかいです。何でもかんでも炎上商法というわけではないのでしょうが、やはり反感を覚えるからこそかえって否定的なコメントの対象になり、話題になることもあるでしょう。

 よく配慮されてすっと入ってくる、本当にその通りだな、好きだな、と心から思えるものは、気軽なアウトプットの対象にはなりにくいものです。丁寧につくられたものには丁寧なアウトプットをしたくなるからです。誤解されないように注意深くつくられたものに、自分の感想ひとつで妙な傷をつけたくないものです。取り扱いも繊細に慎重になります。

 嫌いなものならぞんざいに扱ってもいいか、と拙速なアウトプットの対象になりえますが、好きなものなら巧遅であろうとしてしまうのが人情というものです。

 いかに嫌いかを語る方が気軽で易しくて、いかに好きかを語る方が腰が重くて難しいとは、なかなかうまくいきませんね。

 でも、どうせ言葉を尽くすなら、好きなものを紹介するのに尽くしたいと思います。

 思うところの多い本でした。おすすめなので興味がわけば是非読んでみて下さい。

 おわり。

もしもスマホに足がはえたら。

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 前職時代のとある昼休み、いよいよiPhone6sが出るらしいという時期だったのですが、iPhoneの話から何故かスマホに足がはえる話になりました。

 全員、よくスマホがどこにあるかわからなくなるらしく。

 現代日本はとっくに一億総スマホ中毒時代に突入しており、前職場の面々も例に漏れない立派なジャンキーでした。営業という仕事柄仕方のないところもあるでしょうが、充電が一瞬でも切れたら発狂モノです。いや、ほんとに。
 一分の充電が待てないのに、当然スマホの所在がわからないなんて事態が許容できるはずがありません。

 さて、iPhoneにはSiriという、高性能な音声認識機能があります。これをスマホどこやった問題に役立てない手はないでしょう。

「おーい、スマホやーい。どこに行ったんだー?」
「ヘイここですよマスター。あなたが椅子にかけてほったらかしてる上着の胸ポケットの中!」
 

 叫べば居場所を叫び返してくれるスマホがあれば、もはやスマホどこやった問題で発狂する必要はありません。

 しかし、もう、そこまで賢いのであれば、いっそ足をはやしたらどうだろう。

 誰が言い出したのかは忘れましたが、その発言で一気に議論は白熱しました。
 足を生やせば呼んだら来る。何なら持ち歩かなくてもついてくる。たぶん可愛い。デジタルペットとしての需要も生まれる。
 スマホどこやった問題の素晴らしい解決策だけに留まらず溢れ出る数々のアイデア

 ああ、でも、困った。二本足で走るスマホがこけて画面割れたらどうしよう。

 全員が沈黙しました。ノルマ未達時のミーティングより重い沈黙が事務所を包んでいたのが思い出されます。
 そう、その時です、先輩の脳に天啓が舞い降りたのは。



「六本足にしてカサカサ走らせたらええやん!」


 触 覚 も つ け て さ 。
 あのときの先輩の笑顔は忘れられそうにありません。

 

 ※ スマホの声はディズニー映画アラジンのジーニー(吹替版)でご想像下さい。

愛用カメラのCanon EOS kiss X7とレンズ達を紹介します。

初心者といえば、のkiss X7使ってます。

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 これが私の愛機、Canonのkiss X7です。スマホで撮ったので画質がアレです。実物はもっと美人さんですよ☆

 大学四回生の秋にバイト代で買いました。社会人になったら忙しくなるし、気軽に取り組める趣味があったらなー、という軽ーい気持ちがきっかけです。幼い頃、親に買ってもらった『写ルンです』でファインダーを覗きながら色々撮るのが楽しかった記憶があったので、光学ファインダーを備えている一眼レフに絞って機種選びを始めました。

 凄いのを買っても使いこなせる自信がなかったので、エントリーモデルを買う! とだけ決めて、ヨドバシカメラに行きました。ちょうどX7が出たばかりの時期で、世界最軽量モデル‼︎ とのぼり付きで大々的に宣伝されていたのを覚えています。

 手にちょこんと収まるサイズ感&他の機種とは比べものにならないぐらいの軽さに惹かれて、購入を決めました。

 

ダブルーズームキットを買いました。

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 私はダブルズームキットを買いました。運動会や動物園で大活躍の望遠ズーム55-250mmと、風景や建物撮るときに大活躍の広角ズーム18-55mmの二本セットです。

 どうせ良いレンズ欲しくなるからキットレンズはいりません! なんて言う人も居るようですが、初心者なら絶対あった方がいいです。というかそんなほいほいレンズ買う元手がないです。

 どのキットを買うかはほんと使い方によります。が、私は動物撮るのが好きなので、55-250mmの望遠レンズ大活躍してます

 18-135mmのレンズキットもあって、たぶん買うときに、そっちかダブルズームかで悩む人が多いのかなーと思います。で、私のようにほぼほぼ動物園行くか猫ストーカーするか、ってタイプだと、135mmの望遠じゃ足りないです。

 ふと橋を渡っていて、「ああーッ河川敷に子猫が歩いているーッ‼︎」ってなったとき、満足いく画角で撮るには、間違いなく55-250mmが必要です。運動会でお子さんを撮りたいママさんパパさんにも必須ですね。

 まあでも旅先に持っていくなら絶対18-135mmの方が便利そうですけどねー。写真撮るためだけにぶらり一人旅中ならまだしも、普通の旅行でレンズ付け替えするの、横着の塊のような私にはすっごい面倒です。

 理想をいうと、すっごい広角ズーム一本(風景用)、結構引っ張ってこれる望遠一本(動物園&猫ストーカー用)、便利ズーム一本(困ったときにはこれ一本!)があったらすごく良さそうです。その内きっと買い揃えます!

噂の撒き餌レンズ。

 伝説のレンズ『EF 50mm F1.8 II』勿論持ってます。カメラ本体買って、結構すぐにネットでポチったのですが、8000円台だったか9000円台だったか……諭吉一枚以内に収まる値段で買いました。

 驚きの安さと、価格からは考えられない写りの良さを実現し、初心者達をどっぷりと単焦点の魅力の虜にしてしまう、通称撒き餌レンズです。

 もうね、ずーっとこれ嵌めてます。

 さっき散々「普通の旅行なら便利ズームが〜」「望遠が〜広角が〜」とか書いといてなんですが、旅先でもずーっとこれ嵌めて写真撮ってることが多いです。

 このブログ、サムネなどほぼ自前の写真で賄っているのですが、大抵このレンズです。室内撮りは100%です。ほんっとーに単焦点って素敵!

 すっごい単純ですが、後景がいい感じにボケてくれると一気にそれっぽくなった気がしてものすごくテンション上がります。いまだに上がります。買った当初はもっと上がってました。

 初心者は是非買いましょう。今ならやや値段の上がった新型撒き餌レンズ『EF50mm F1.8 STM』なるものがあるらしいです。そちらは持ってないのでどっちがどういいのかよくわからないですが、どうせハマるから高い方買っちゃえ!

 

まとめ。

 いやね、実は、レンズ三本しかないんです。まさに初心者の鑑☆

 物欲は凄くあります。パンケーキレンズマクロレンズも超広角ズームも便利ズームも何もかも欲しいです。その内買います。元手ができたら買います。

 まあでも、三本しかなくても写真撮るの楽しいです! 他のレンズがあったことがないから、なくて不便を感じるわけでもないですし。あったら便利だろうなーという妄想が広がり倒して物欲に悶えるという弊害はありますけどね!

 写真って、撮るときも楽しいし見返すときも「あーあのときこんなことあったなー」「あーそういえばこんなとこ見たなー」と思い出す楽しさがあるので、ほんとに一粒で二度美味しい!

 後、ブログと写真ってとにかく相性良いと思います。

 まず、ブログあるあるその①「無料写真素材サイトを使うことによってサムネが被りまくる」は間違いなく回避できます。自分で撮ってさえしまえば、あっちでもこっちでも見るなこの写真! ってことは起こり得ません。

 そして、ブログあるあるその②「文章を書くのがだるくて更新が止まってフェードアウト」も比較的起こりにくくなります。困ったときは出先の写真四、五枚並べていっちょあがり!

 一眼、買いましょう‼︎(直球マーケティング

 そんなわけで、これからものんびりカメラライフをX7と共に満喫していきます。横着が過ぎてカビ生えないように心底気をつけます。

 おわり。

青春時代の夏のあくる日と、かにかま。

 

かに風味かまぼこ15本入り

かに風味かまぼこ15本入り

 

 

 かにかまと言えば、かに風味のかまぼこ。そう思っていた時期が私にもありました。

 だがしかし。
 高校時代の友人のせいで、私にとってのかにかまは、それまでと全く違う存在になってしまったのです。

 そう、あれは夏のあくる日でした。吹奏楽部に所属し、トロンボーンを担当していた私は、いよいよ間近に迫ったコンクールに向けて、中庭で部活仲間と共に練習に打ち込んでいました。
 木製のベンチにメトロノームを置いて、楽器を構え、黙々と音を伸ばしていたそのとき。
 ふと、右の二の腕に痒みを覚えました。

 これは、もしや。

 楽器を下ろし、自身の二の腕を覗き込むと、やはり。小さな、赤くぷくりと腫れた部分が見当たりました。
 それを同じく覗き込んで確認した友人は一言。

 


 「あ、かにかまやん」

 

 

  蚊 に 噛 ま 。

 

 それからというもの、私にとってのかにかまは「蚊に噛ま」です。
 今後暖かさを増す季節に向けて、語彙の一つとしてお役立て下さい。