ゆとろぐ。

1991年生まれのゆとり世代の雑記ブログ。

キャリアコンサルタントの実技試験に落ちたときの話。

 2018年の末に受けたキャリアコンサルタント(JCDA)の試験ですが、実技が不合格でした。正直まあ合格だろーと思っていたので、年明けに受験番号を確認してなかったときは何の間違いかと三度見しました。
 その後はとりあえず再受験の申請をした後、泣いたり怒ったり二週間ぐらいはかなり感情的になっていました。
 そこからしばらく経った現在は、「私が落とされたのはやっぱり何かの間違いだった」と納得して前向き(?)に勉強に励んでいます。2月24日に論述、3月10日に面接を再受験予定です。

 

不合格だった理由を考察してみた。

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 ハガキの採点結果を見ながら、及第点かな〜と思っていたにも関わらず不合格だった理由を考察してみました。大きなところでいうと3点です。

 

① 論述・面接共に見立てを出さなすぎた。

 一番大きな理由はここだと思っています。JCDAは問題解決志向になるべきではない、と聞いていたため、論述も面接も「問題点」や「今後の展開」を見立てが出ないようにふんわりと表現しました。
 でも、実際に高得点が取れている人の論述の「問題点」や「今後の展開」を見ると、結構見立てをはっきり書いてます。「仕事理解不足」とか「自己理解不足」とか。特に、今回ほぼ満点に近い人の再現答案で、「教師としてやっていけるように支援していく〜」みたいな感じのことが書かれていたのは少しびっくりしました。

 私が避けるべきだと思っていたニュアンスはそうでもなかったぽいです。あくまで文脈の中で妥当な範囲でですが、キャリアコンサルタントとしての見立てを明確に出していいというところはちょっと認識とズレがありました。
 まあ「問題点」とかわざわざ設問に入れてるんだから多少見立てをはっきり出す必要はありますよね。設問の意図を読み取りましょうというやつです。
 特に論述で見立てをはっきり目に出してみて、もし点数が上がれば今回の気づきが正しいことになります。合格したら今後の受験者の方の参考になると思うので、ビフォーアフターを上げますね。

② 雰囲気がかたい

 たぶん傾聴がBの理由は雰囲気です。二度に渡る転職活動でもだいたいフィードバックに「かたい」「真面目」「ハッピーオーラが足りない」とかそういう文言を書かれる人なので……。
 ただこれは見た目の問題で、録音聞いた感じだけならAレベルだと自分では……その、思って……いるので、これはもう頷きとか表情筋とかを勉強会グループの傾聴力上位勢の真似を全力でしていくしかないですね。

③ 光る特徴がなかった

 これは面接の方なんですが、ABBAAで54点ってAもBもほぼ最低点をつけられてしまっているんですよね。どれか一つでも印象に残るぐらいできてるのがあれば普通は60点は乗ると思います。
 B4つで53点の方もいらっしゃったので、そもそももうアルファベット評価意味なしてないしやめてくれ!!!! と思ってますが、とりあえず光るものがなかったのでこういう点数の状況になっているんだと思いました。
 次回キラリと光らせるなら、「主訴・問題の把握」と「振り返り」あたりを狙っていきたいです。ロープレの内容覚えとくのは得意なので…特にできなかった点は熱弁できます。

 

今週末の試験頑張ってきます。

 実はもう今週末に論述試験が迫っているので頑張っていきたいところです。幸いなことに今回の会場は家から徒歩で行ける距離なので、遅刻の心配だけはなさそう。
 不合格はだいぶショックでしたが、点数も点数だし前よりなんとなく全体的にうまくやれば充分合格圏なはずなので、落ち着いて臨んできます。

 おわりっ。

転職すべきか否かで悩んでいる。

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 この二月から本格的に転職活動を始めまして、本当に転職するのか現職にとどまって頑張るべきなのか悩んでいます。ちなみに今は教育系の仕事に就いていて、転職先には人材紹介業を考えています。

なぜ今の仕事に就いたのか。

 新卒で入った会社を一年半で退職した後、第二新卒としての転職活動を行ってご縁があったのが今の会社です。入社したのはほぼ三年前の四月です。ちなみに辞めた経緯はこちらの記事をご参照下さい。冷静になって振り返るとあらゆる意味で確実にブラック企業だったので、退職は妥当だったと感じています。

 持ち前のポジティブメンタルがぽっきり折れていた時期だったため、当時の転職活動にはそこそこ苦労しました。十一月から二月までの四ヶ月間活動して、内定頂けたのは二社でした。(当時も第二新卒市場はかなり活性的だったので、面接で強気に行けばもう少したくさん内定がもらえたと思います)
 二社の内、片方は練習のつもりの会社でかなり早期に内定が出たので、ここで妥協すまい! と粘ったところ次の内定が一向に出ず……。
 二月になって、三年満期の契約社員という条件で今の会社で内定が出たので、本当は正社員が良いと思いつつもいったんとりあえず働かねば! という気持ちもあって入社を決意しました。
 三年満期という条件を除けば、業務内容も給料も正社員と一緒で、更には最初の会社と違って顧客志向が非常に強い会社で(これが一番大事な条件でした)、結果的に仕事は楽しく人間関係も良く、入社はなかなか良い決断でした。

 そして、最初の条件こそ三年満期でしたが、最初の会社での営業経験が活きて色々な数値目標の結果が良かったのを評価して頂いて、昨年の夏から冬にかけて正社員試験にチャレンジしたら通過したので、一応次の四月からは念願の正社員になれる、という状況です。

なぜ転職活動をしているのか。

 正社員になれるのになぜ転職活動をしているかというと、「人材紹介業に興味があるから」「もう少し厳しい環境で働いてスキルを身に付けたいから」です。

 最初の転職活動のときに人材紹介業のビジネスモデルを知りまして、個人じゃなく法人からフィーをもらうので最初の会社みたいに違法すれすれ猛プッシュはやりようがない上に関係者全方向良しに辿り着けそうな感じにとても魅力を感じました。実は最初の転職活動のときから人材紹介業第一志望でやっていたのですが、ご縁がありませんでした。
 今の会社で三年やってアピールできる成果もできたし、このタイミングで第一志望の業界に移れるかもしれない、と考えました。

 また、今の仕事環境はゆるふわなので、居心地は良い一方、最初の会社に居たときみたいにごりごりスキルが磨かれている感覚がなく不安なのもあります。
 一応教育業界にも合格率とか成績伸長率とか講習受講数とか数値目標はありますが、うちの会社の場合は達成しなくても怒られないし達成しても褒められないので、あんまりみんな数字を意識してない状態です。
 顧客志向がめちゃくちゃ高いという特徴とマイナス比例で、営業的な成果意識がめちゃくちゃ薄いという特徴があります。
 自分に営業心があればいろんな数値で成果を出しやすい環境ではありますが、成長感はあまりありません。

 せっかく正社員試験受けさせてもらったのにという申し訳なさもすごいありつつ、とはいえ自分の人生なのでえいやっと転職活動を始めました。

なぜ転職を迷い始めたのか。

 先日転職について懇親会で知り合った営業畑のバリキャリのキャリアコンサルタントホルダーの方に相談したところ、今の仕事にとどまることも考えた方が良いと勧められたからです。
 人材紹介へのステップアップを考えて、今まで個人営業しかやってないので法人営業も考えている旨等を諸々相談させて頂きました。すると、本当に志望度の高い総合人材紹介業に移れるならともかく、法人営業はやめといたら? キャリコン受けるぐらいなんだから人に寄り添いたい志向があるんだろうし、そもそも話聞いてたら今の仕事めちゃくちゃ良い仕事で代わりたいぐらいだし、それはそれで営業職とはまた違うスキルが身についてるんじゃないの? とのご意見を頂きました。

 確かに今の仕事はめちゃくちゃ楽しいんですよね。生徒可愛いし。やりがいの塊みたいな業務内容だし。成長環境じゃないな〜っていうのも我ながら目標を外からもらいたい評価されたい主義みたいなところがあって、それは環境どうこうより自身の内面に改善すべき点があるのでは? とも思ったり。

 ファーストキャリアが営業だったせいか、「一つの数値目標を追いかけて成果を出す=成長」みたいな考えがたぶん根底にあって、営業やらないといけない、みたいなこだわり? 認知のゆがみ? があるのかな〜と。
 営業畑でバリキャリでやってきた人に「志望業界以外で営業に移る必要はあるの?」って問いかけられたことで、う〜ん、と悩み込んでいる次第です。(喋った感じであまりに営業適性がなさそうだったから止めてくれた、という説もなきにしもあらずですし)
 営業ってある程度の覚悟感が必要な職種だし、う〜んとか悩んでしまってる状態で私大丈夫か? ともちょっと思いました。

 第一志望群に内定が出たら転職します。が、そっちは結構無理めな感じで。第二志望群で内定が出そうなんですよね〜。

 まあ本来は内定もらってから改めて悩めばいいか! っていう話です。
 現職続けるとしたらやりたいことも含めて、ちょっと色々真剣に考えてみます。

 おわりっ。

独学でFP2級に合格出来たので使用テキストと勉強法について語る。

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 FP(ファイナンシャル・プランナー)2級に合格しました〜! 自己採点では合格点だったものの、何かの間違いが起こらないとも限らなかったので、合格証書が届くまではちょっとドキドキでしたね。

 

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 なお点数はこんな感じでした。
 学科が36点で合格のところをまあまあギリギリラインで通過してますね〜。当日も手応えがいまいちで自己採点が終わるまでヒヤヒヤしてました。法人に関わる分野などは全体的に勉強不足感が否めなかったのでヒヤヒヤしたのも自業自得です。ただ、時事っぽい問題もちょろっと出ていたので、3級に比べるとやはり侮れない2級でした。
 ちなみに実技の方は完全に覚えた方がいいよなーと思いながら放置してた計算式シリーズで落としましたね。理解重視で行くぞ〜と胡座をかかず、もうちょっとちゃんと覚えにかかった方がよかったな、というのはちょっぴり反省です。

 

FP2級の勉強方法と使用した教材のご紹介

FP2級使用教材編 

  テキスト一冊、問題集二冊です。
 3級のとき使用していた『みんなが欲しかった!』シリーズも2級ver.があります。が、もうちょっとだけ字がみっちりかっちりしている方が好きなのと、内容もややポイントだけで物足りない感じに見受けられたので、あえて変えました。テキストではやってなかったのに本番では出た! ってなるとめちゃくちゃ動揺するので、ポイントを絞りすぎているテキストは避けたかったのです。

 

テキストはナツメ社のもの

 新たに選んだのはテキストは、ナツメ社のもの。「史上最強」を冠するだけあって、前書きから熱意がすごいです。

 私たちは、学習教材制作のプロです。もう30年以上も学習参考書・問題集、各種資格試験の教材を企画執筆してきました。
 ー中略ー市販の本よりも役立つ本はできるのかという調査、検討を重ねたのです。
 高校・大学の受験参考書の分野は、長い歴史の中で熟成されて良書でないと書店の棚に残れない構造になっています。しかし、FP教材はまだそこまでは成熟していない分野でした。検討の結果、私たちが新しい対策本を作る意味があることが確信できました。
 もっと良い本ができる。「史上最強のFP教材を作る‼︎」を合言葉に制作がスタートしました。

(16-17年版 史上最強のFP2級テキスト「本書だけのこだわり」より引用)

 熱くないですか?
 上記の引用はほんとに冒頭の一部で、続きには、何を分析して他社テキストとどう差別化しているか、までがっつり書かれています。私はこの前書きを一通り読んでクロージンクをかけられた形で購入まで至りました。積極的に売りにくる前書きで面白かったです。

 

問題集はきんざいのもの

 一方、問題集は試験元の「きんざい」が出している公式のものを選びました。 
 実は、テキスト・問題集を書店で選ぶ際、かなり長い間、各社の教材を手にとっては眺め……手にとっては眺め……とちょっとありえないぐらい決めかねていました。
 私がうんうん悩んでいる隣で、1級FPの教材を物色していた賢そうなスーツ姿のお兄さんが、見るに見かねたのでしょう、何とわざわざ声をかけてくれました。
 「あのー、問題集はこれがオススメですよ。僕こないだ受けてきたんですが、ほんとそのまま出題されるので」
 親切なお兄さんの一言で問題集はこれに決まりました。礼儀正しくて優しい雰囲気のお兄さん、アドバイスのおかげで無事に合格できました。お兄さんも超難関らしい1級の試験に、無事合格されていることを祈ります。

 ちょっと脱線しますが、FPの受験者親切な人多すぎてびっくりです。1月に受けに行った2級の試験会場で寒さに震えていたら、お姉さんが「よかったらこれ」ってカイロをくれました。「自分の分はあるので、遠慮せずどうぞ」って。
 使い込んだ様子のテキストをお持ちだったので、きっと合格されていることでしょう。親切な方に幸運が訪れますように。

 

教材のオススメ度

 はてさて、話を戻して今回使った教材のおすすめ度です。
 結論から言うと、おすすめ度はどっちも高い! けど、テキストと問題集は同じ出版社の一揃えで買った方がいいかも、です。
 何でかというと、「テキストに載ってない事項が問題集に出てきてストレスを感じる」からです。

 資格試験のテキスト・問題集って「読者にどういう点の取り方をさせる想定か」で編纂の仕方が全く変わってくるはずなんですね。出版社が別だと、テキストは「AとBとCとDに答えさせよう」、問題集は「AとBとCとEに答えさせよう」となってしまって、「間違えたぞ〜テキスト戻るか〜……ってどこ探しても書いとらんやん」という事態が起こり得ます。
 ナツメ社テキストときんざい問題集だと、特にタックス・プランニングの科目に関して齟齬が多めでうぬぬ……となりました。後、科目問わず法人関係のところも。ナツメ社がそこまで細かく説明してないところを、きんざいが重箱の隅をつついてくる感じでしたね。

 というわけで、とにもかくにも出版社は揃える。
 というのが、ストレスフリーな教材選びだと思います。

 上記の二社で言うと、きんざいの方が細かいので満点目指すならきんざいですかね。ただ、きんざいは学習項目の優先順位付けにやや難ありなので、効率よく高得点合格を目指すならナツメ社の方をオススメします。

 

FP2級勉強方法編

 勉強方法は「書かない。読む。間違えたらマーカーを引く」で通しました。FP3級のときとほぼ同様です。
 詳しく書くと以下のような感じです。

章の勉強法(以下を六回繰り返す)

① ナツメ社のテキストを1章分読む。(一回目)
② テキスト内の問題に取り組み、間違えたところは本文にマーカーを引く。
③ テキストを再読する。(二回目)
④ きんざいの学科問題集を1章分解く。(全選択肢の正誤を検討する)
⑤ 正誤の判断がつかなかったところは、テキストに戻り本文にマーカーを引く。
⑥ テキストを再読する。(三回目)
⑦ きんざいの実技問題集を1章分解く。
⑧ 間違えたところは、テキストに戻り本文にマーカーを引く。

全章終わった後の勉強法

① テキストを通して再読する。(四回目)
② きんざいの問題集についている学科の総合問題を解く。
③ 正誤の判断がつかなかったところは、テキストに戻り本文にマーカーを引く。
④ きんざいの問題集についている実技の総合問題を解く。
⑤ 間違えたところは、テキストに戻り本文にマーカーを引く。
⑥ 何度も間違えているなど、当日見返しておきたいところに付箋を貼っておく。 

 というわけで、実に全四周は通して読みました。それ以外にも、複数回間違えたところは☆マークを入れて目立つようにして、たまに見返していました。
 理解していればOKのうろ覚え勉強法だったので、受験から四ヶ月ほど経過した今となっては細かな数値等は全く頭に入っていません。ただ、今後仕事で扱う内容ではないですし、万が一仕事で扱うようになっても数値を暗記する必要はなさそうに感じたので、こんな感じの勉強法に落ち着きました。
 もしもうちょっと真剣に点数を取りに行くなら、赤文字を隠せるテキストや一問一答問題集等の暗記用ツールが欲しいですね。

 以上、FP2級を取得したときのお話でした。FP3級も独学で取得したので、そちらの記事もどうぞよしなに〜。
 次は秋のキャリアコンサルタントの試験まで頑張ります!

 おわりっ。



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有川浩のおすすめ小説『旅猫リポート』と『県庁おもてなし課』を紹介する。

 本日も、ベッドの中からこんにちは。テンピュールマットレスが家宝の本の虫です。
 同じく本の虫の皆さんなら、きっとうちもうちも! と共感して頂けると思うのですが、棚に入りきらない本が大量に平積みされて、その平積みの高さがついにベッドで寝ている私の顔より高いところまできてしまいました。もしも地震が起きたら、私の死因は本による窒息死でしょう。
 本は好きなのですが本で死ぬのは困るのと、本棚を買うより断然安価だったのでこの一年ほどはKindleを愛用しています。

 さて、今回はそんな本好き人間が、とりわけ好んで読んでいる作家・有川浩の小説を延々と紹介する記事です。ほとんど全部読んでるぐらい好きです。県庁おもてなし課聖地巡礼で馬路村に旅立つぐらいは好きです。(→詳しくはこちら
 ぐいっと読ませる引きがあって、起承転結が明確で、ハッピーエンドが多くて、登場人物に人間味があって安心して入り込める、そんな小説が読みたい方は、是非是非有川さんの小説を読んでみてはどうでしょうか。

 有川さんの小説はどれもそれぞれ好きなので、書きたくなる毎にちょいちょい書き足していきますね。都度記事タイトルも変わると思います。
 何から読もうか迷う人も、一冊毎に毎回テーマががらっと変わるので、あらすじで興味を引かれたものが一番面白く読めると思いますよ〜!

 

旅猫リポート

野良猫のナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始めた。それから五年が経ち、ある事情からサトルはナナを手離すことに。『僕の猫をもらってくれませんか?』一人と一匹は銀色のワゴンで“最後の旅”に出る。懐かしい人々や美しい風景に出会ううちに明かされる、サトルの秘密とは。永遠の絆を描くロードノベル。amazonの紹介文より)

 我輩は猫である
 そんな書き出しから始まる猫の小説をご存知ですね。この旅猫リポートも、猫の一人称で始まる冒頭から、物語が進んでいきます。
 若くて賢くて自分に自信たっぷりの雄の野良猫が、ひょんなことで一人暮らしのサトルの飼い猫になり、ナナという名前を授かります。この、ナナがサトルの飼い猫になった経緯が開幕およそ10ページで語られるのですが、猫好きな人が読むとまずここで泣きます。私は号泣でした。
  ナナは賢く、サトルは猫の扱いに長けていて、一人と一匹はたいへんうまくやっていたのですが、やむを得ない事情でサトルはナナを手放すことになります。この小説は、サトルがナナを手放すための旅の物語です。

僕は何にも失っていない。ナナって名前と、サトルと暮らした五年間を得ただけだ。(本文冒頭部より)

 ナナは賢すぎるぐらい賢い猫で、サトルがやむを得ない事情で自分を手放そうとしているのを重々承知しています。そして、五年過ごしたサトルと別れるのではなく、サトルと暮らした五年間を得た、と受け止めます。
 ナナのプロローグでの独白によって、この旅が失うための旅ではなくて、得るための旅だと定義付けされて、読者と共有された上で、一人と一匹の旅が始まります。

 サトルはナナが今後も幸せに暮らしていけることを望んで、里親になってもいいと言ってくれた友人達のところを訪ねていきます。
 友人達との過去の思い出から垣間見えるサトルの人間性にはじんわりほっこりし、出会う人間達を鋭く分析するナナの猫らしさたっぷりの批評には思わず吹き出してしまいます。

 あたたかく、笑って泣けて、猫の魅力がたっぷり詰まった一冊です。
 猫好きはもちろん、猫が好きじゃないあなたも、読んでしまったらうっかり猫好きになること間違いなし。是非是非手にとってみて下さい。(ただし電車内で読み始めないこと!)

 

県庁おもてなし課

とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員の掛水史貴は、地方振興企画の手始めに地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。が、吉門からは矢継ぎ早に駄目出しの嵐―どうすれば「お役所仕事」から抜け出して、地元に観光客を呼べるんだ!?悩みながらもふるさとに元気を取り戻すべく奮闘する掛水とおもてなし課の、苦しくも輝かしい日々が始まった。地方と恋をカラフルに描く観光エンタテインメント。amazonの紹介文より)

  超スーパーインドア派人間をはるばる高知県馬路村まで聖地巡礼に行かせた奇跡の小説がこれ。(→聖地巡礼の記事はこちら
 高知県は、自然以外は何にもないただのド田舎なのか、それとも観光資源に満ち溢れた希望の土地なのか。高知県庁に実在する「おもてなし課」をモデルにした、「観光立県」がテーマのお仕事小説です。

 さて、何をすれば観光客が来てくれるようになるでしょうか?
 ゼロスタートから何とか一つ企画を打ち出し、よろよろと舵をとるおもてなし課。しかし、観光特使として声をかけた高知県出身の作家・吉門に、それはもうぼろっくそに情け容赦なく駄目出しを食らってしまいます。その直撃を受けた若手職員の掛水は、一瞬めげかけつつも、真正面から「もしまた何かありましたらいつでもご意見ください!」と食らいつきます。
 それが縁となって、吉門と掛水を中心に観光企画が少しずつ前へ動き出すのが物語の始まりです。

 『県庁おもてなし課』は、ど正道のお仕事小説である一方で、とびっきりのやきもき感を味わえる恋愛小説でもあります。
 掛水は、新たにおもてなし課の助手に入った多紀の清々しい立ち居振る舞いに惹かれていきますが、掛水も多紀も真面目で責任感に溢れた性格が災いしてか、恋の進行は仕事以上の難航っぷり。
 一方吉門は、遠い昔に高知に残してきた義理の妹佐和との間に、複雑な関係性を持っているようですが、これがまた吉門の複雑怪奇な捻くれ具合のせいでしょう、一体どう転んでどこに落ち着くのやら、はらはらする展開が待っています。

 出てくる登場人物達は一人一人魅力が掘り下げられていて、仕事の運びも恋愛模様も目が離せません。また、「お役所」と「民間」それぞれの視点が織り合わさって、理解を深めて馴染んでいく様子も、面白くて読み応えがあります。
 これを読んだら思わず高知県に(とりわけ馬路村に!)旅行に行きたくなること間違いなし! 是非是非一度読んでみて下さい。

 おわりっ。

個人的に全力でおすすめできる感動の青春小説5選!

 いつか絶対やろうと思っていた「私的小説○○選!」記事の第一弾です!
 子供の頃から一にも二にも読書が好きで、暇さえあれば小説ばっかり読んでました。大衆娯楽小説的なものであれば何でも好きで、今回取り上げる青春小説ももちろん、推理小説歴史小説も恋愛小説もライトノベルもごちゃまぜに大好きなので、今後もがんがんおすすめ小説を紹介していく所存です。

 さて、今回の「青春小説」というジャンルですが、今回の記事では「若者が何か一つの目標に向けて頑張ってる!」という小説を、独断と偏見にてご紹介します。
 お、そういう小説好きだぞ、という人で、読んだことないものが一つでもあれば、全部全力でおすすめなので、是非是非一度読んでみて下さい。

 

チア男子‼︎ / 朝井リョウ

大学1年生の晴希は、道場の長男として幼い頃から柔道を続けてきた。だが、負けなしの姉と比べて自分の限界を悟っていた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部する。同時期に部をやめた幼なじみの一馬に誘われ、大学チア初の男子チームを結成することになるが、集まってきたのは個性的すぎるメンバーで…。チアリーディングに青春をかける男子たちの、笑いと汗と涙の感動ストーリー。(amazonの紹介文より)

 ウォーターボーイズとかスウィングガールズとか好きな人は確実にハマります。
 紹介文だけでも葛藤多そうな主人公だと一目でわかりますが、主人公以外の個性的すぎるメンバー達もとにかく葛藤してます。嫉妬と羨望の入り混じり具合とか、意識高い系と意識低い系それぞれの反発とか、その辺の細やかな内面描写が必見です。
 って書くと凄くどろどろしてるみたいですが全然です。笑えるところもあるし、読み口はすっきり爽やかです。ちょっとチアの技名とかにも詳しくなれます。
 なお、早稲田大の男子チアリーディグ部SHOCKERSが取材元だそうです。めっちゃくっちゃカッコイイので、読んで動画を観るor動画を見て読むことをオススメします!(→SHOCKERS公式サイト

 

風が強く吹いている / 三浦しをん

箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。(amazonの紹介文より)

 ほぼ初心者集団が一年で箱根駅伝への出場を目指すというストーリーで、ウォーターボーイズとかスウィングガールズとかチア男子‼︎ とか好きな人は(以下略)
 「走る」って題材は、スポーツの中でも凄く小説向きな感じがします。動きの描写が煩雑にならない分、内面描写に字数が割けるんだろうな、と。
 私のように運動しない人間からすると、「走る」って楽しいのか? って思ったりもするんです。が、この本を読んでいると、ああ、こんな風に楽しいんだな、熱くなるんだな、と何かちょっと見える気がして興味深いし面白い。
 陸上初心者どころか運動初心者みたいなメンバーも居る中で、一年で箱根駅伝を目指すっていう点ではトンデモ設定ですが、それをおしても面白い小説です。

 

大きな音が聞こえるか / 坂木司

退屈な毎日を持て余す高1の泳。サーフィンをしている瞬間だけは、全てを忘れられる気がした。そんなある日、泳は“終わらない波”ポロロッカの存在を知る。「この波に乗ってみたい―」。こみ上げる想いに、泳はアマゾン行きを決意する。アルバイトや両親の説得を経て、退屈な日常が動き出す。降り立った異国が出会ったのは、様々な価値観と強烈な個性を持った人々。泳はもがきながらも、少しずつ成長していき…。(amazonの紹介文より)

  主人公の泳が、アマゾン川を大逆流してのぼっていく大波、ポロロッカの存在を知り、サーフィンしてやるぞ! と決意して、実際に波乗りしにいくお話。まさかのアルバイトで資金調達から始まります。
 「ここまでしてアマゾン川、行きたいか?」と自問自答を繰り返すあたりに、わざわざ誰もやらないようなことをやろうとする若者の、リアリティある感情の動きが見て取れます。
 実は濡れ場があるんですが、すっごくオープンで爽やかで健康的な描写です。見知らぬ土地へ降り立った開放感とか高揚感とかが感じ取れる良い濡れ場ですよ!

 

天翔る / 村山由佳

札幌に住む看護婦の貴子は、学校に行けなくなった11歳の少女、まりもと知り合う。自分が通う牧場(ランチ)にまりもを誘うが、そこで待っていたのは、風変わりな牧場主と、エンデュランスという乗馬耐久競技だった。馬をいたわりながら、野山にめぐらされたルートをたどり、長距離を翔けぬける。競技に魅せられた者たちだけが見ることのできる世界とは? それぞれに喪失感を抱えた男女たちが生きることに向き合っていく感動作。(amazonの紹介文より)

 表紙買いしました。表紙の絵が綺麗。そんですごく本文の雰囲気を表してます。
 幼い少女が馬に乗る才能を開花させて、周りの大人達も皆でそれに協力して、世界最高峰のレースに参加して、というまるでシンデレラストーリーなんですけど、全然シンデレラストーリーじゃないあたりが好きです。
 まりもは初っ端からすごく生きづらい感じになってて、ストーリー半ばでそれは少しだけ解消されるんだけれども、たとえ馬の才能が凄くたってまりもの今後の人生の全てがうまくいくようにはならないし、でもレースに出たことで見た景色はこれ以上ないほど輝いてて、これが今後の人生の支えになっていくのも間違いないんだなと思える感じで、そういう諸々の微妙なニュアンスを全部ひっくるめて「生きるのに向き合う」みたいな話で面白かったです!
 伝えるの難しいので読んで下さい‼︎ 面白いから‼︎

 

幕が上がる / 平田オリザ

ある地方の高校演劇部を指導することになった女性教師が部員らに全国大会の出場を意識させる。高い目標を得た部員たちは恋や勉強よりも演劇ひとすじの日々に。演劇強豪校からの転入生に戸惑い、切磋琢磨して一つの台詞に葛藤する役者と演出家。彼女たちが到達した最終幕はどんな色模様になるのか。2015年2月に映画化する、爽快感を呼ぶ青春小説の決定版!(amazonの紹介文より)

 テーマは演劇、それも「高校演劇」です。はじめて知ることがたくさんで、高校生に戻ってどこかの演劇部を覗き見しているような気分に。地区大会と全国大会が年度を跨ぐから、全国大会にはまさかの三年生は出られないとか、鬼畜仕様ですね演劇部!
 主人公の演劇部部長さおりの、ほんわかしていて、でも繊細な着眼点の、青春小説らしい一人称で物語が進みます。学生演劇の女王、吉岡先生がそのカリスマ性で一気に生徒の心を掴んでしまうのも、高校の部活ってこう! 高校生ってこうだよな〜! と懐かしさでほっこり。
 部員一人一人の魅力が芝居の中に染み出していく過程に、じんわりと胸があったかくなって、感動する一冊です。


 さて、今回紹介した青春小説5選、いかがでしたか。
 どれも読んだことがある、面白かった! という人は私と趣味が丸かぶりなのでお友達になって下さい‼︎←

 
青春小説は読後感がすっきり、なんだか読んだ後若返って、よーし自分も頑張るぞーという気分になれるので良いですね。自分もオススメの青春小説ありますよ〜教えてあげてもいいですよ〜って人がいれば是非紹介して下さい。読みますので‼︎

 おわりっ。

独学でFP3級に合格出来たので使用テキストと勉強法について語る。

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 2017年5月にFP(ファイナンシャルプランナー)3級を受験して合格、2018年1月にFP2級の試験を受験して合格(見込)でした〜!
 けっして難易度の高い資格試験ではありませんが、仕事しながら勉強して資格を取るというのが今回初めてだったので達成感があります。
 直接仕事に関係ある資格でなくとも、今後の人生に役に立つ内容が盛りだくさんだった&仕事しながら勉強できる自信がついたので、受けてみて良かったな〜と思っています。

 ということで今回は、『FPってそもそもどんな勉強するのか』『FP3級では何を使ってどんな勉強したのか』を書き残しておこうと思います。
 勉強法については、今から振り返るともっと効率的にできたな、という反省点があるので、これから勉強する人には是非参考にしてもらえたらなと思います。

 

FPってどんな勉強をするの

 何で義務教育でやらないの⁉︎ というぐらいめちゃくちゃ大事なお金の基礎を勉強します。特に3級の内容はめちゃくちゃ基本的なんだろうけど全然知らなかった…ということがてんこ盛りです。

 一つ例を挙げると、学資(こども)保険。
 基本的にはこどもの将来の教育費を賄うことが目的の貯蓄型保険です。こどもが15歳や18歳など一定の年齢になるまで保険料を払います。定められた年齢がきたら支払いは終了、満期保険金がもらえてこれを教育費に充てることができます。
 途中で保険料を払っていた保護者が亡くなった場合は、その後の支払いは不要です。でも満期保険金は全額もらえます。万が一のときも、こどもにお金を残しておくことができます。
 そして「学資」保険という名称ではありますが、実際には保険金の用途は自由で、教育費以外にも充てることができます。返戻率が高い保険で、支払った金額以上の保険金を得ることができます。なんと120%近く増えて戻ってくることも……定期預金で延々眠らせておくよりは断然お得じゃないですか。
 どの会社のどういったプランを選ぶのか、保険料の支払い方をどうするのかで返戻率が全く変わってきます。学資保険を契約することがあってもまだまだ先になりそうですが、保険屋さんに丸投げではなく自分なりの判断基準をもって選ぶための基礎の基礎ぐらいの知識が得られたのは、とても収穫でした。

 さて、FPの試験科目は、「①ライフプランニングと資金計画」「②リスク管理」「③金融資産運用」「④タックスプランニング」「⑤不動産」「⑥相続・事業承継」の六科目です。
 住宅ローンやら年金やら保険やら源泉徴収票の見方やら節税対策やら……知ってたら得する通り越して知らなかったら損する知識の超集合です。
 後述しますが、特に3級は実際取ってみてかなり取得難易度が低いように感じましたので、面白そうかも? と思った方は是非是非チャレンジしてみて下さい。

 

FP3級の勉強法と使用した教材のご紹介 

FP3級使用教材編

 私が使ったテキスト・問題集はこれ。『みんなが欲しかった!FPの問題集』シリーズで揃えました。選定理由は、あらゆるFP受験者のブログでオススメ頻度が高かったから。
 使ってみた感想としては、とにかくカラフル。イラストたっぷり、余白たっぷり、そんでもって字がでかい。更に付け加えると字がかわいい。他社のテキスト・問題集とはフォントから一線を画しています。
 めちゃくちゃ久しぶりに勉強するわーって人でも身構えゼロで大丈夫。たぶん中学生の学校の教科書よりもわかりやすさ重視です。

 内容も必要十分といったところで、この二冊でも頑張ったら満点取れるんじゃないでしょうか。正味FP3級はそんな細かいこと聞かれないので、これぐらい柔らかいのでイメージと共に丁寧に覚えていくのが一番良いと思います。他のFP受験の先輩方にもれず私もこれがオススメです。

 地味に嬉しいのが、このシリーズの表紙、リバーシブルなんですよ。
 裏表紙はすごくシンプルになっていて、ぱっと見では何のテキストなのかわからないデザインになっています。電車の中でも開きやすいように、あるいは会社の中でカバンから表紙が見えても大丈夫なように、という細やかな配慮です。私もずっと裏表紙に返した状態で持ち歩いてました。

 

FP3級勉強法編

 勉強法はすんごいスタンダードでした。
 まずはテキストを一周読みます。とりあえず内容をざっくり理解する目的で、さーっと読んでしまいました。ほんの少し載っている練習問題は、テキスト直書きで一応解きました。覚えようと思っていない段階なので合っていたり、間違っていたり。間違ったときは、本文の方の該当箇所に「オレンジのマーカー」を引きました。

 次に問題集を解きました。まず、解き始める前にテキストを一章分再読します。そして、問題集を解きます。最後に間違えた問題をノートにまとめて、復習でもう一回解く、という流れです。
 問題はノートに解き、解き終わったら問題集にもマルだったかバツだったかを記入しておきます。そして、間違えたところは、テキストの本文の該当の箇所に「オレンジのマーカー」を引きます。二度、三度と同じところを間違えたときは、マーカーの上に赤いフリクションで★マークを記入しました。これで、テキストを見れば、自分がそこを何回間違えたかが一目瞭然です。
 最後に、間違えた部分のポイントをノートでまとめるところまでやっていたのですが……正直まとめるまではいらなかったな〜、と。
 効率化を求めるなら「書く」勉強はなるべく避けるべきです。時間がたっぷりある場合は書いてまとめるのも良い勉強かもしれませんが、「書かない」勉強と「書く」勉強だと比較にならないほど書かない方が時短できるので。
 3級で懲りて、2級ではわざわざノートに書いてまとめるのは一切やめました。

 勉強期間は三ヶ月。勉強はしたりしなかったり、少なくとも週一は触ってたかな〜というペースでしたが、無事合格できました。3級FPに関しては出題形式の兼ね合いでとても易しい試験になっているので、ふわーっとでいいからとりあえずテキスト読んで問題解いて、が一周できていたら受かる気がします。
 ただ、2級の範囲がかなり被っているので、そこまで取るなら3級受験のテキストはきっちり覚えとくと楽だと思います。3級FPのテキストが完璧に丸暗記できてたら、ぎりぎり2級の合格点いくかいかないかぐらいまで得点できそうなぐらいの被り具合です。

 そんな感じのFP3級受験でした! しつこいですがFP3級の内容はお役立ちまくりなので、なんなら受験せずともテキスト通読するだけでもオススメですよ〜。
 次回は2級FPの記事を投下します。お楽しみに!

 おわりっ。



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最高にお洒落なレザーのカメラバッグ、mini Bonoのご紹介。

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 みなさん、レザーは好きですか。私は好きです。大好きです。
 高級感とカジュアル感を併せ持つビジュアルといい、しなやかでほの優しい手触りといい、素敵です。何より、年を経るほど持ち主の癖を覚えて味が出てくるというのが最高です。

 そういうわけで、社会人なりたての頃、ちょっといいカメラバッグが欲しいなあ…と思ったとき探したのがこれ。卉奏 (キソウ) のレザーカメラバッグです。ちなみに最近移転されて店名が変わったようで、私が買ったときはAcru(アクリュ)という名前でした。
 今は大阪の池田に店舗があります。一品一品手作りの、主にカメラに関連するレザー製品を販売されています。オンラインショップもあります。

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 実はこの写真のカメラストラップも同じAcruのものです。水玉プリントが可愛くて買ってしまいました。めちゃくちゃ安定感のあるネックストラップで、手で支えずぶらんぶらんにしてても恐くないです。重宝しています。

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 さて、このデザイン、いかがでしょう。外装フルレザーです。
 同形状で標準サイズがBono、少し小さめのサイズがmini Bonoとして販売されています。私は重さと取り回しを考えて、mini Bonoを購入しました。

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 miniでも収納力は抜群です。kiss x7本体とレンズ2本と財布とペットボトルと携帯と文庫本ぐらいなら楽に入ります。中には取り外し可能な仕切りがついていて、用途によって付け替えができて便利です。
 高さは、文庫本を縦に入れたり、A4サイズのノートを横向きに入れたり、が楽にできるぐらいです。仕切りを取り除けば勉強道具の持ち運びにも便利。なお、MacBook Airの13インチは横にしても入らないです。

 ちょっと荷物がかさむ日は、カメラがなくともこのカバンを愛用しています。誰に見せても褒められてちょっと嬉しい。
 カラーバリエーションもカフェオレ、チョコ、ブルーグリーン、ブラックの四種類あって、オンラインショップで見本を確認することができます。ちなみに私のはチョコです。
 これ以上ないほどオススメなカバンです。
 カメラ旅にぴったりなカバンを探している方、是非是非ご検討あれ〜。

 おわりっ。

映画『SING』がめちゃくちゃ良かったので感想を書く!

 Amazonプライム会員になって早二年が経過しました。プライム会員は、送料無料とかお急ぎ便無料とか一部音楽無料とか一部本無料とか、うごめきひしめき特典だらけなのですが、私が最も恩恵を預かっているのは『Prime Video』です。


 なんせテレビがないから。
 テレビがない一人暮らしって寂しいですよ。生活音。生活音しかない。自分の呼吸音しか聞こえない地獄のような寂しさです。とはいえかれこれ一人暮らし歴も五年目に突入しようとしつつあるので今更テレビを買うのもちょっと。
 そんな私のためのPrime Videoです。無料で映画もアニメもドラマも流し放題。ラインナップも豊富。入れ替わりも頻繁。
 そんなわけで、毎日ごはん食べながらテレビ代わりに映画流しています。


 というわけで今回は、いつものようにぼんやり観てたつもりが最終的には感動して涙まで流してしまった映画『SING』の感想記事です!

 

SING

動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界ーー
バスター・ムーンが経営する"ムーン劇場"は観客が減り倒産の危機を迎えていた。なんとか劇場を立て直したいバスターはかつてない歌のオーディションを開催することに!
主要候補は6名。人生を変えるチャンスを掴むため、参加者たちはそれぞれの想いを胸に劇場へ集結する…。Amazon解説より引用)

  冒頭からあわや倒産寸前のムーン劇場。劇場主のコアラのムーンは、起死回生の一手として「歌のオーディションショー」を計画します。ショーに関わる主要人物、もとい動物は五匹。
 二十五匹の子ブタを抱えて家事に子育てに追われる、お母さんブタ、ロジータ
 盗賊団の長の後継として生まれたにも関わらず、歌手になるという夢が捨てきれない、若きゴリラ、ジョニー。
 音楽院を出たサックス吹きで、実力は折り紙つきだけど高すぎるプライドと口の悪さが欠点の、小洒落たスーツを着こなすネズミ、マイク。
 彼氏と二人きりのロックバンドで、思うように歌うことが許されずもやもやを抱えるハリネズミ、アッシュ。
 そして、極度の恥ずかしがり屋で人前では歌うことができない、けれど実は誰もが息を呑むほど素晴らしい歌声を持つゾウの少女、ミーナ。

 全員がそれぞれの事情を抱えながらショーへの出演を決意します。
 ところが劇場主ムーンの悪運ゆえか、破産寸前の財政状況が招いた必然ゆえか、ショーの準備は七転八倒、次から次へと災難が降ってきて……。


 ショーの行方は映画本編で見て頂くとして、本当に感動する素敵な映画です!
 私は字幕版で見ましたが、出演者の歌がとにかく鳥肌モノです。耳を澄ませたくて呼吸が止まる、その瞬間が体感できます。
 そして、登場する動物達が皆コミカルでくすりと笑えます。一つひとつの仕草に人間らしさと動物らしさが混在していて、ちょっとした動作に目が引かれます。
 何より、劇場主ムーンの魅力がすごい! どう考えてもお馬鹿だし、ちょくちょく犯罪を犯しているし、飛び抜けたカリスマがあるわけでもなさそうなのに、輝かんばかりに夢を追っていて、才能を見つけたら屈託なく心から賞賛して、人の抱える事情や環境をまるっとなかったことのようにして上向きの風を吹かせてしまう、不思議な力を持っています。

 気持ちがあったかくなって元気の出る映画なので、歌が好き、動物が好き、笑える映画が好き、感動できる映画が好きという人は是非是非観てみて下さい!
 プライム会員じゃなくても399円で観れますよ〜!

 おわりっ。

キャリアコンサルタント養成講座の申し込みを済ませた話。

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 本日無事にキャリアコンサルタント養成講座の申し込みを済ましてきました〜!
 教材が届くのは来月半ばですが待ちきれません。教科書もらうのにわくわくするって中高生ぶりの感覚で一周回って新鮮な気持ちです。
 というわけで今日は、①申し込み先の話と②専門実践教育訓練給付金の話です。

日本マンパワーの講座に申し込みました。

 今回私は日本マンパワーというところにお世話になることにしました。ここに決めた理由は一点で、かなり柔軟な振替制度が利用できることです。
 キャリアコンサルタントの受験資格を得るためには実務経験もしくは実技講習受講が必須です。この実技講習が私のような定休曜日のないシフト制勤務者にはなかなか厄介で、週に一回決まった曜日にほぼ丸一日の講習を二ヶ月半受講せねばなりません。結構厳しい。
 それが、日本マンパワーでは事前に申し出をすれば全国どの校舎・どの曜日のコースにも振替が可能なのです。なお、振替希望受け入れは三人まで、講習の順番が前後するような振替の仕方はダメなどのルールはあります。

 実はここに、昨年知人が通っていて無事に一発合格していました。
 講座の感想を聞いたところ、少人数でアットホーム、実技講習は受講生同士のロープレがメインになるのでめちゃくちゃ仲良くなれるとのことです。
 私は6月から実技講習が開始するのですが楽しみですね〜。

専門実践教育訓練給付金の手続きを行いました。

 ここからはめっちゃ! 耳寄り! 情報なんですが!
 なんと今年、平成30年1月から、専門実践教育訓練給付制度でもらえる額が増えました!
 もし一発合格できれば、受講料のなんと七割が国からもらえます。一発合格じゃなくても受講料のなんと半額が国からもらえます。私が申し込んだところの受講料は324,000円なので、最大226,800円が戻ってくるはず…! 負担額30万円が10万円に…!


 専門実践教育訓練給付制度ってなんぞやって人にすごい噛み砕いて説明すると、国が指定している仕事に役立ちそうな講座を受ける場合、いくらか国がお金出してくれるっていう制度です。一般と専門があって、支給要件や支給額が違います。
 詳しいところは教育訓練給付制度 |厚生労働省のページでご確認下さい。

 ここから手続きの話なのですが、結構時間かかります。
 1月20日頃にハローワークに行って書類をもらって会社に書類書いてもらって2月10日頃にハローワークに書類提出して、本日2月23日にやっと「教育訓練給付金受給資格者証」が届きました。それで、予約させてもらっていた日本マンパワーに連絡を入れて晴れて申し込みができました。
 提出書類がやっかいで、「その講座は本当にあなたのキャリア上必要なのか?」というのを証明しないといけない感じになってます。証明の仕方は二つで、会社に一筆書いてもらう、もしくはキャリアコンサルタントさんに面談してもらってジョブカードというものを作る、のどちらかです。後者の場合だと複数回面談必要な場合が多いとハロワの職員さんが仰ってました。多忙な人だとたいへんです。


 時間かかるのを見越してか一応規定では「受講開始一ヶ月前までに書類提出のこと」となっています。融通はきくようで、ちょっと期限過ぎそうでも相談したら受理してくれるっぽいです。
 実は日本マンパワーの予約期限明日までだったのでちょっと焦りました。そっちも柔軟に対応してくれるようで、電話したら予約期限伸ばしてくれるようでしたが。


 さてさて、後は教材が届いたら勉強するだけです! 
 頑張るぞ〜! おわりっ。

ブログから離れていた期間の自分の話。

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 えらい長いことブログを書いていなかったけど、ブログを再開したい。
 と思ったので、まずはそのえらい長いことブログを書いていなかった間に何をしていたか、何を考えていたかの話を書きます。
 もう端的に言えば三つです。仕事と勉強とスプラトゥーンをしてました。


 中でもスプラトゥーンは400時間以上やってました。今まであんまりゲームにハマったことなかったから驚きです。任天堂はとんでもないゲームを出してくれました。
 さてさてスプラトゥーンの話は長くなり過ぎそうなので、仕事と勉強の話をします。

 

仕事の話

 仕事は順調です。転職してから二年が経とうとしていますので、ブログ書いてた時期も含めてざっくり丸ごと振り返り。


 ブログを始めたのはちょうど二年前ぐらい、転職の合間にニートしてた時期でした。とりあえず合わない仕事から離れられたほっとした気持ちがほんの少し、次こそはうまくやらなきゃという焦りの気持ちがほとんど、を占めていた時期です。
 記事読み返すと、今と同じくたいへん能天気そうな感じですがなんやかんやの漠然とした不安があってのブログ開設でした。
 「何にもしてない」ことがあの頃の自分にとってすごく不安でとりあえず何かしたいと思っていて、その何かしたいという気持ちが「記事を書くこと」に繋がりました。
 後はちょっとだけ(めっちゃ頑張って記事書いたら小遣い稼ぎになるらしいぞ…?)という邪念もありましたね。結局そこまでストイックな運営はしておらずで収入には繋がっていないのですが。


 仕事がいざ始まると、ブログからは少しずつ遠のいていきました。「何もしてない」不安が、仕事が軌道に乗り始めたことで解消されたんだと思います。
 一社目を割と早期に辞めたことで自分を責める気持ちや不安な気持ち(一年半で辞めるなんて思ってたよりストレス耐性ないのかなあ自分…辞めなくてももっとうまくやれたのかも…次の会社でもうまくいかないかも…などなど)があったのですが、転職すると国が違うのかぐらい本当にまるっきり何もかもが違っていて、心配は杞憂に終わりました。
 前の会社勤めてたときみたいに、毎朝仕事行きたくないなって思うことも、休日が心から楽しめなくて憂鬱になることもないです! もちろん面倒だと思う日はあれども、おおむね機嫌よく仕事に出かけて休日を謳歌しています。幸せだほんと。

 ところで、転職したての頃、初めての転職先がホワイト企業だったので不安が吹き飛んだ。という記事で「転職してめっちゃ元気!」みたいなことを書きました。が、今の方がもっと元気です。
 新卒で入った会社を一年半で退職したときの経験談を語る。という記事で、仕事中に涙が止まらなくなる事件が起きたのをきっかけに会社を辞めたことを書きました。漢方薬飲んだだけで回復した、と思っていたのですが、やっぱり転職したばかりの頃は完調ではなかったみたいです。
 転職して、一年ぐらい経ってようやく気持ちも頭の回転もすっかり元の自分に戻った感じがします。転職したての頃は、本当に些細なミスでもすごい重く感じたり、頭の回転が鈍かったりと、今考えるとおそらく本調子ではなかったです。


 二年も経つと今はほんとのほんとに元気です。
 ちょっとしたミスなら「すまん次はしないから!(自分)」「許す!(自分)」と思って最後には忘れてしまえる厚かましさが戻ってきました。←
 後、頭の回転がかなり違う感じがします。今の仕事は、こう抽象的に表現すると、日々いろんなことがわちゃわちゃとこんがらがった状態で雨のように降り注いてくる傾向にあるのですが、転職当時は脳みそが本調子じゃないので整理するのにすごい時間がかかりました。
 今は慣れもありますが、それ以上に脳みそが本調子なので、ちょっとやそっとのわちゃわちゃなら慌てず騒がす仕分けに取りかかれます。

 もし私と同じような感じで今から転職するとか今転職したばかりという人が居れば、意外とほんとの本調子に戻るって時間かかるかもってことと、もし自分が不調だとしても最終的には元に戻るから大丈夫だし不調な自分を許してあげてね、ってことを伝えたいです。
 大丈夫! 最終的にはなんとかなる!

 私は現在三年満期の契約社員の二年目です。約一年後、転職するのか正社員試験受けるのか契約継続を願い出るのか決めなければなりません。でもこの約二年で元の自分に戻ったからたぶん! なんとか! なると思う! (ちょっと不安だけどね!)
 良い決断ができるように頑張ります。

 

勉強の話

 次は勉強の話です。
 実はブログ書いてない間にFP(ファイナンシャルプランナー)3級とFP2級の資格試験を受けてました。3級は2017年5月の試験で合格、2級は2018年1月の試験を受けてきたところで一応自己採点では合格見込みです。(ちなみに3級と2級の受験の間が一回抜けているのは発売日から心置きなくスプラトゥーン三昧するためでした!! スプラトゥーンは2017年7月発売でしたからね!!←)


 なんでFPの受験をしたかというと、ニート期間中から英語の勉強してたのすがちょっと疲れて日本語に浮気したくなったのと、転職するならとりあえず何か資格持ってた方が良いような気がしたのと、お金の勉強に興味があったのと、独学取得が可能な資格だったのなどなどが主な理由です。


 後述しますが、私は今後キャリアコンサルタントとして人材業界に勤めたいと考えています。が、うまいこと転職が成功するとは限りません。
 希望業界に向けての転職活動が難航した場合、FPの資格があれば、少なくとも保険や不動産などの割と安定して採用ニーズがありそう(スーパー先入観です!)な業界で加点評価してもらえるかな〜と考えがありました。
 キャリアコンサルタントになりたいならキャリアコンサルタントを取れという話なのですが、受験資格を得るためにおよそ二ヶ月の通学が前提になるので、シフト制の今の仕事だと難しいところがあったのです。
 FPは少なくとも3級→2級なら、受験資格を得るのに通学やら実務経験やらが必要ということもなく、身一つで受験可能だったので、じゃあちょっと勉強してみよう〜と気楽にチャレンジをしてみた感じです。


 FPは年金の話とか相続の話とか、普通に人生に必要感満載の内容で、勉強してよかったな〜と思っています。というか正直「なぜ…義務教育で…やらないんだ…?」と感じるほど大事だなって内容もすごいありました。
 なのでちょっと暇だし勉強したいな〜という人が居ればあまねくFPの勉強しても良い気がします。特に3級は個人で知っとくべきな内容が盛りだくさんです。試験そのものも簡単なので、「勉強したのに不合格…」と泣くことはたぶんないと思います。


 そんなわけでFP取ってちょっと自信もついたところで、今はまた英語の勉強を始めています。五月のTOEICで800点越えたいなあが目標です。
 一定ラインまで英語ができることは、仕事にも趣味にもすごい汎用性の高いスキルのはずなので、頑張りたいです。洋書読めるようになりたいです。

 

今後の話

 最後に今後の話をします。
 転職するとき人材業界に興味を惹かれて何社か面接を受けてみたのですが、採用して頂くに至らず、なんやかんやご縁あって人材業界ではないですが、今の会社に落ち着きました。
 そのとき調べて、キャリアコンサルタントという資格を取るとやりたいことに近付けそうだぞとわかりました。が、受験資格を得るために実技講習を週一で二ヶ月間受講する必要があると聞いて、シフト制の仕事だからこれはちょっと厳しいぞ…と現職を辞めてからの資格取得を検討していました。(実は現職の採用段階で「自己啓発目的で特定の曜日の連続した休暇を希望するのは不可」とはっきり言われてしまってました)

 ところがどっこい、色々と状況の変化があり、今年キャリアコンサルタント養成講座の受講ができることになりました! ぱちぱちぱちぱち!!
 主には人事異動で去年からすごい理解ある上司に恵まれたという大きな幸運のおかげです…ありがたやです…。

 資格さえ取ったら希望の業界・職種に進めるぞ〜って簡単な話でもないんだろうな、と思いつつも、とりあえず想定より早く一歩前に進めそうなことが嬉しいです。

 そんなこんなでこのしばらくの間、ちょっとずつ色んなことがあったことで、改めてブログを書きたいなというモチベーションが出てきました。
 キャリアコンサルタントになるなら、自分が退職とか転職とかで悩んだこととか考えたこととか書き残しておきたいなというのが一つ。
 退職時の記事が未だにかなり読まれているので、自分のその後の様子を書いたらいつか誰かの役に立つことがあるかもというのが一つ。
 インプットに偏りがちな人間なので、意識的にアウトプットの機会を作った方がいい気がしたのが一つ。
 そんでもって撮り溜めた写真を! 公開! したい! というのが一つ。

 書くのに鬼のように時間かかるタイプなので、仕事と勉強の両立をしながらゆるりと更新する形になりそうですが、今後ともどうぞよしなにお願いします。
 キャリアコンサルタント養成講座は、三月に教材届いて六月から実技講習スタートというスケジュールなので、そのあたりの内容や所感は是非記事にしたいです。


 おわりっ。